シェアハウスはここ10年くらいでだいぶ増えたと思う。
俺は海外に住んでいるときに初めてシェアハウスに住んだ。
理由はやはり安かったからだ。
最初は仕事もなかったし、生活費の中でも住居費はできる限り安くしたかった。
まあそのほうが語学の勉強にもなるからいいとは思っていたんだけど。
何回か引越したのでたぶん4~5件くらい住んだと思う。
日本に帰ってきても2件は住んだかな。
結局、今は一人暮らしを選んでいる。
俺の場合は、一人暮らしのほうがやはり快適。
シェアハウスはかなり厳選しないと長く住めるようなところはなかなか見つからなかった。
日本の友人知人に話を聞いてみても、シェアハウスに住む期間は短めな人が多い。
なんで、シェアハウスから出たくなるのか。
今回はシェアハウスを選ぶときに気をつけたほうがいいことについて書いてみたい。
シェアハウス選びでトラブルを避けるためにチェックしたほうがいいこと
シェアハウスの人間関係。同居人はどんな人か?
見学に行ってまずチェックしたいのはどんな人が住んでいるかだ。
一緒に住むということは、やはり相性の問題が出てくる。
合わない人と同じ空間にいれば、それだけストレスが大きくなる。
シェアハウスの住み心地はこの人間関係によるところが非常に大きい。
なので見学に行ったらどんな人がいるかは絶対にチェックしよう。
海外でシェアハウスに内見に行った時は、住人の人が案内してくれるので対面することとなる。
応募が多数あるし、向こうも一緒に住む相手を選ぶのには慎重だ。
もちろん違うタイプの人間と住むことで学べることもあるが、生活にストレスがかかるほどだと問題になる。
人間性が合う人たちと住んだほうがいいのは言うまでもない。
だが日本の場合は、業者がシェアハウスを経営していることがよくあって、内見するときの案内も業者の担当者がやる。
そういうところは、お金さえ払ったら性格などはあまり考慮されないことが多いようだ。
なので性格的に、シェアハウスに住んでいる人と合わなそうな人間でも構わずに入居させる。
これは後々の問題を生む原因になることが多く、苦しむのは住人だ。
困ったことである。
格安のシェアハウスにはデメリットが多い。問題ある人も……
日本のシェアハウスは、業者が運営している場合が多いからか、家賃と共益費が高く、1人暮らしをするのと大して変わらない場合も多い。
格安の場所もあるが、そういうところは、もともとの間取りを改装し、3畳くらいの部屋をいっぱい作ったり、ドミトリー(複数人の共同部屋)になっていることもある。
そんな場所には注意が必要だ。
特に人間関係。
安すぎるところには、ちょっと怪しい人も多い。
ものが盗まれたり、騙されたりすることさえあるようだ。
下手をすると犯罪に巻き込まれる。
俺も昔に東京で相場からすると格安なシェアハウスを内覧したことがあったが、いる人の雰囲気も悪かったし、キッチンも汚かったし、その後の生活に良いイメージが持てなかったので選択肢から外した。
住む場所は、毎日の気分を大きく左右する。
帰りたくない家とか精神的に最悪になる。
なので、こういう安すぎるシェアハウスは内見するときに厳しくチェックしたほうがいいだろう。
壁が薄くて騒音でうるさいシェアハウスも多い
シェアハウスに住もうと思っている人で、音に敏感な人は絶対に壁の厚さを調べた方がいい。
特に業者がやっているシェアハウスは、単に儲けることしか考えていないところも多く、もともとは1つの部屋だったところを改装して壁をつくり2つに分けていたりする。
そういう場合、隣の部屋の音は丸聞こえだ。
ひどいところだとべニア板一枚かと思うようなところも……
俺も日本で業者がやっているシェアハウスに住んだことがあるが、壁が薄くて嫌な思いをしたことがある。
隣の部屋の男は、なぜか早朝5時くらいに電話する習性があって、その度に起こされた。
睡眠を妨害されるのは非常にストレスになるので、音に敏感な人は要注意だ。
俺が今、日本でシェアハウスには住まないのは、この騒音問題が1つの要因。
(あとは、日本のシェアハウスが一人暮らしに比べそんなに安くないというのが大きな要因)
寝ていても、音で起こされて寝れなくなるなんてことが起こるとかなりのストレスになる。
内見にいくときは、壁を叩いたりして厚さを確認しておいた方がいいだろう。
また、改装して分けた部屋は窓の位置が不自然だったりする。
そういう仕様になっているところも壁は薄めなので注意しよう。
人間関係の距離が近すぎるシェアハウスもある
シェアハウスは、その場所ごとにかなり特色がある。
イベントが多かったり住人同士の触れ合う機会をやたらに設けるところもあれば、 基本的には無理にイベントごとは作らず、気の合う人以外は会った時に挨拶する程度みたいなところもある。
俺が海外で長く住んだ家は、無駄にイベントごとをやらず、ごくたまに同居人がパーティーを開くくらいの家だった。
キッチンや共用の部屋で話をするくらいはあったし、気の合う人とは一緒に出かけたりした。
住人は20代後半~30代後半の人が多かったのでみんな落ち着いていたので楽だった。
一緒に住んでいるから接触する機会はそれなりにあるが、プライベートはある程度別れていて無駄に干渉してこない。
それくらいだったからちょうど良かったと思う。
日本には、ただいま〜とかおかえり〜みたいな声がけをするのが当たり前で、一緒に料理をして食べたり、家族みたいな感じにしなきゃいけないとこもあるらしい。
また若い人が多いとパーティーやイベントが続いたりするところもある。
こういったことも苦手な人にはストレスになる。
内見の時にいろいろ聞いて人間関係の雰囲気も読みとっておこう。
冷蔵庫の使い方でわかることがある
シェアハウスの内覧に行った時は、冷蔵庫の中は必ずチェックしよう。
冷蔵庫の中の使いかたを見れば、どんな感じでシェアハウスが運営されているのかわかる。
どこからどこまでは誰のスペースというふうに区切られているところのほうが、自分が使っていいスペースがはっきり分かるので後々楽だと俺は思う。
区切られていない場合、いちいち交渉しなければいけない。
気を使わなくてはいけないことが多くなる。
こういう曖昧さがあるところは、他の面でも同じように曖昧なところが多々出てくる。
そうなると先に入ってる人がかなり幅を利かしていたりして、新しく入る人は不利な立場を迫られることになる。
そういうことを見るのに、冷蔵庫というのは重要なチェックポイントだ。
シェアハウスに内見に行ったら絶対に見ておこう。
シェアハウスは合わない人は絶対選ばないほうがいい
シェアハウスに住むのを選ぶのはいろいろなパターンがあるだろう。
都会に出たいがお金がなくて初期費用を安くしたい場合。
都会に住んでいて、できるだけ安い場所を探している場合。
メディアの広告を見てシェアハウスが楽しそうに見えて住んでみたくなる場合。
だが、個人の性格がシェアハウスに合わない人もいる。
特に上記にあげた、音に敏感な人や人間関係が苦手な人は、よっぽどのことがない限りすまない方がいいだろう。
1人暮らし用の物件をどうにか探したほうがいい。
下の記事でも書いたがうまくやれば敷金礼金・仲介手数料などの初期費用を合計10万円以下にも抑えることも可能なので、そこは頑張ろう。
いっぽうで、人間関係を広げたい人や、孤独感に耐えられない人は、シェアハウスに住むことで得られるメリットはあると思う。
海外から留学生や、働きに来ている人でシェアハウスに住んでいる人も結構いるので英語を学びたい人にもいいかもしれない。
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