学校の義務教育過程で、なんの問題もなく、するりと通りぬけてしまえるような人は、その後、就活も上手にして企業でもうまくたちまわっていけるだろう。
しかし、生来なのか、その後経験的にそうなったのかは知らないが、少しズレた視点でものを考えてしまう人間も少なからずいるはずだ。
そういう人たちの中には教育という名の下に、我慢させることを学ばせ、いくら刷り込みしても、「なんかこの生き方息苦しいんだよな~」とか、「自分には合わないんだよな~」という疑問を払拭できない人もいる。
この疑問が次第に大きくなって、多数の人たちが送っている「普通」の生き方をドロップアウトする人たちもいるだろう。
自分を含め周りを見てみると、こういう人たちは、金銭的には貧乏になることが多い傾向にあるが、「仕事しなきゃ」とか「働かねばならない」という固定概念から自由になるための種を得ることも少なくない。
自由を求めることも、人生の目的にするに値すると思う。
歴史や、文学や音楽で考えてみても、人は自由を常に求めているのがわかる。
お金から自由になりたいと思って実際に行動した偉大な先人たちから学ぶことは多い。
現在でも、「会社行きたくない」「働きたくない」「だるい」などの言葉がネット上にあふれていることから、労働から自由になりたい人たちがいかに多いのかを察することができる。
本当は、上で紹介した『ウォールデン』のソローのようにお金をかけなくても生きていける方法はあるのだが、これをやるにはかなりの勇気と根気が必要なので、多くの人にはハードルが高いと感じるだろう。
ウォールデン 森の生活 上 (小学館文庫) | ||||
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お金に依存すればするほど、俺たちは働かなくてはいけなくなる。
自炊をすれば質のいいものを安く食べることができるが、外食すれば、どこでできたのかわからないようなものを高い値段を払って食べることになる。
歩けば無料なのにタクシーを使う生活をしていけば、お金への依存度はどんどん上がる。
先のソローほど極端にならずとも、そのお金への依存度を下げていくことは可能である。
そのためには、まず自分が生きるのに最低限どのくらいのお金がかかるのかを知ることだ。
お金があれば、なんとなく使ってしまうという人も多いかもしれないが、自分をよく知り、本当に必要なものを見極めれば、思ったよりも働かなくて済むと思う人も少なくないだろう。
本当に必要な1ヶ月の生活費さえ稼ぐことができれば、週5日、月曜から金曜まで働くというのは、絶対ではなく選択の1つになる。
週休3日、週休4日、週休5日、と自分に合ったライフスタイルを選べる自由を得られる。
「会社いきたくない」とか「働きたくない」とか検索している人は、それが自分の本音なのだから、それに素直になった方が自分の人生の自然な道にたどりつける可能性がある。
もちろん、そういう道はかなり少数の人が歩く道だから、草も生え放題だし、倒木なんかもいたるとこにあって、歩きにくいのは間違いないけれど、そういう道の方がどこに行くかわからないし、そんな変な道を行く人には個性的な人も多いし、大変な分、好奇心を満たしてくれるような楽しいこともたくさんあるものだ。
土日に働くと自由な時間が増えて、様々な面でお金も節約できる
土日というのは、週5日働いている「普通」の人にとっては休日だし、働き手が少ないので、基本的に給料が高い。
「土日は休むもの」という固定概念を取り除けば、給与の高い土日で働いて、平日に休むこともできるのだ。
(ちょっとお金がなければ、などでそのお金を稼いでくればいい。レギュラーワークを増やすよりそのほうが気軽だ)
大体、この「平日」という言い方が、さらに月から金まで週5で「働かなければ」という意識を増徴させているようにも思える。
「平」という字が、「平時」とか「普通」とかそういうことをイメージさせて、それが生育過程を通して刷り込まれている「働かねばならない」とか「働かないのはよくない」といった労働に対する美意識と結びつき、「普通は……働くよねぇ…… 」という連想に至りかねない。
しかし、月曜日から金曜日というのは、都会では得にそうだが、働きに出ている人が多いため、通勤時間帯以外は外に出ても人は少なめだし、お店もすいていて、人気店でも並ぶ必要なく入りやすく、生活のストレスが少ない。
土日働く友人とは会いづらくなると思うかもしれないが、どうしても会いたい人で、向こうにもそう思われているなら、会う時間を作ってくれるはずだ。
そうなってくると、余分な付き合いは減って、大事な人間関係だけが残る。
金銭的にも飲食代が減るので、節約できる。
さびしがりやの人にはこれは向いてないと思うけど。
そういう人は、多くの人と一緒にいるのが好きなんだから、「普通」とか「大多数」を外れるドロップアウトの道をそもそも選ばないだろう。
昔は俺も、飲み代で今考えればけっこうな金額を使っていたが、半分以上の場合において行かなくてもよかったなと思えるような場だった。
今は、そういう場に行かなくなったので金銭的にも時間的にも節約でき、その分の余裕を自分のために使えるようになった。
土日に給与が高いところで働くことができれば、生活費を削減できる人なら、週休3日どころか週休5日にすることも夢ではない。
(俺は今の生活では、1ヶ月のうちに週休5日の週もある。完全週休5日にするのが次の目標)
20代で隠居 週休5日の快適生活 | ||||
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自由な時間が欲しいなら家賃を下げたい! 東京を脱出することで格安に?
生活費を抑える上で、固定費でもかなりの部分を占める家賃を削減するのは、大きな課題になってくる。
特に関東の東京付近だと家賃が高すぎるので、かなり難しいが、これも東京圏を離脱、つまり東京さえもドロップアウトしてしまうことで意外と簡単に削減できる。
これは、1度も東京圏以外に住んだことがない人や、1人旅をしたことがない人にとっては、ハードルの高いことのように思えるかもしれないが、自分の生活にいくらかかるのか把握できていて、そこまでお金をかけずとも生活できる人には難しいことではない。
経験がないから先が見えず不安になる。
不安によって頭に浮かんでくるものは、まだ起こってもいないことで、自分で考えた想像の産物だ。
このうち、実際に目の前でその通りに起こることなんてそんなに多くない。
不安なんて、人生に常につきまとうものなのだから、不安とどう付き合うかを学ぶ機会だと考えて行動したほうが、人生にとってもプラスに働くだろう。
人生は長い1人旅のように、本当は何が起こるのかわからないくらい不安定なものなのだから。
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