日本の労働環境は明らかに悪い。仕事しすぎの人生にさせている理由

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今日から、お盆休みの期間に入った。

といっても自分で決めたんだけど。

1週間半くらい仕事はない。

その分、お金が入ってこないのは辛いが、なんとかなりそうだし、たぶん休んだほうが幸せになれる気がするので休みます。

これだけ暑いんだから休んだほうがいいよね。

外にでるだけでムワっと熱気が身体中にまとわりついてくるし。

休みすぎれば評価が下がるとか、そういうことを考える必要もないので、休みたいときはほぼ休める。

ドロップアウトしたから学歴とかキャリアなんてなくなったようなもので、それを守るっていうことをしなくていいから気分的には楽。

お金は相変わらず多くはないけど。

まあその代わりに時間はある。

時間が十分にないと、忙しくて人生を生きている実感として辛い。

枯れていく感じがする。

俺にとっては時間を十分に確保するのが、生きていくのに必須なんだろう。

仕事をやりすぎると、当然自分の時間というのがなくなる。

普通に会社で働くと自分の時間がない労働環境に置かれてしまう。

今日は、そんな日本の労働環境について書いてみる。

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仕事のしすぎを強制する日本の労働環境の悪さ

そういえば昔、東南アジアを旅したことがあった。

あの地域もかなり暑いが、ぬったりした空気がそうさせているのか、みんなけっこうユルく働いているように見えた。

あのくらいのユルさが、年中暑い気候にはちょうどいいだろうなぁ。

スペインとかイタリアとかの南欧地域の人も暑いからか、そこまで仕事をしないし、そのユルさを身体に染み込ませて人生を楽しんでるように見える。

日本も、夏に限っては熱帯みたいな気温なんだから、みんなで休む時間を増やせばいいのに。

上の人たちが許さないんだろうけどね。

有給でさえも使えない空気に満ちている職場が多いというのはよく聞くし。

従業員の立場が低すぎると思うんだよなぁ。

結果、現場で働いている人はみんなあくせくしていて、いつも時間がないように見える。

欧州の国で働いていれば、1ヶ月くらい有給消化できてその間に長期の旅行に出かけたりしてリフレッシュできるけど、日本の有給休暇の取得状況の現状だと、とんぼ返りみたいな旅行しかできない。

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休みに行ってるのに、旅行に行ってまた疲れて帰ってくる。

ひどいとこだと、サービス残業させられるし、土日まで出勤させられるというのはよく聞く話。

日本の労働環境は先進国としては基本的に悪い。

そんなのが続くんだから「人生がつらい」って言う人も増えるよね。

幸せになれない。

仕事をしすぎて時間を奪われる拷問が何十年も続くんだから。

日本のGDP(国民総生産)が世界3位っていうのは、この残業によって支えられてるんじゃないかな。

超ポジティブにとらえれば、それが日本人の勤勉性ってことになるんだろうけど、本当に残業したくてやってる人はいないんじゃないか。

実際、日本の国内総生産(GDP)は、ここのところ3位(2015年)だけど、時間あたりの労働生産性は22位(2013年、ちょっと前でごめんなさい)とかなんだよね。

国民総生産には残業分の金額も換算されてるだろうけど、時間当たりの労働生産性の場合、残業した結果の生産量だけ分子に加算されてそう。

残業分の時間も分母にちゃんとカウントされてるのかな。

タイムカードに記載されない時間だから、されるわけないか。

もしそうならば、本当の順位はもっと下なのかもしれない。

パソコンとかでも何時間もずっと動かしてると、熱くなって処理能力落ちるみたいに、人間もずっと仕事をしていたら脳も身体も疲れて処理する能力が落ちてくる。

それでミスとかすれば怒られるし気分も落ちるし、さらに処理能力ダウン。

下の記事にも書いたけれど働きすぎて休まなければ、頭も身体も精神も回復しないから、どんどん疲れがたまっていく。

これじゃあ負のスパイラルなんじゃないか。

幸せになれないのも当たり前だ。

その結果、精神的に病んでしまったら、その人の人生を壊すことにもなりえるんだから、会社の利益追求の結果というのは誰を幸せにしてるんだろうと思ってしまう。

これにも

「昔はそんな人いなかった!
精神的に「甘い」から病気になるんだ!」

とか言う人もいるかもしれないけれど、昔は欝とかを病気として捉えられていなかっただけで、欝になってもそれを認識できずに辞めていった人はけっこういたんじゃないかな。

会社っていうのは、誰かを幸せにする何かを提供して、その対価としてお金を得るというのが基本理念だと思うんだけど、自分のところの社員を大事にできないのに、他の誰かを幸せにできるとは思えないんだよなぁ。

でも会社で従業員やる以上、これに対して何もいえない状況にあるのが「普通」だっていう状況。

会社に対して、労働者の言い分を訴えかけるためにあった労働組合も戦後にいろんな意図があってほぼ機能しなくさせられちゃったみたいだしな。

ストライキなんてないし。

その代わりの組織ができているわけでもない。まとまれないから、個人ではなかなか訴えることもできない。

こんな状況に、

未来を明るくするために、
とりあえず働きなさい!!!!

というのはちょっと無理があると思う。

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日本の労働環境が基本的に悪い理由

そんな状況なのだから、「働きたくない」、「仕事に行きたくない」って思う人が増えるのは当然だ。

やりたいことでもないのに働いてばかりだったら、精神的にはもちろん満たされない。

虚無感がわいてくるのも当然だ。

ニートとか無職が増える状況をマスメディアなんかでは、これはいかん!と取り上げ、「甘さ」を原因とみたてて、世論を誘導したいみたいように見えるんだけど、疲れてる人にムチ打っても、「疲れ」が取れるわけじゃないし、このままだと働きたくない人はさらに増えるんじゃないか。

まず労働時間が長すぎるんだよ。

8時間労働でも、通勤なんか含めればすぐ1日終わっちゃうし。

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なんでこんなに労働環境が悪い状況が続いているのか。

多くの企業経営者側っていうのは、できるだけ少ない金額で最大の生産性を要求するからだろう。

建前は別として、労働者の個人の幸せについてはほとんど考えていない。

マスメディアがそういうところを追求する姿勢はずっと弱かった。

まあマスメディアのスポンサーは大企業(マスメディア自体も)だろうから、あからさまに批判できないのだとは思うけれど。

お金だしてくれるとこに、企業は基本的に弱いからね。

ここ10年くらいで、お金だしてくれるところの言いなりになってジャーナリズムなんて骨抜きになっているマスメディアの現状があからさまに表面にでてきた。

とくにあの東北の地震のあとには。

中立公平なんて視点自体が人間には無理だし、私企業のマスメディアに中立公平なんてそもそも無理なのではあるけど。

労働環境を改善して、普通に働けば、ちゃんと休みがもらえてお金がもらえるというすごく基本的なことが保障されれば働くっていう人も増えるんじゃないかと思うが、まだまだマスメディアの影響力は強く、多くの人がそこから情報を得ている状況が現実だし、企業上層部の影響力が染み渡っている政治には変化が起こるわけがない。

今政府がやろうとしている「働き方改革」で「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」が国会で通ってしまえば、仕事のしすぎ状態がさらに悪化する可能性さえもある。

(2018年に法案が通ってしまった……)

残業代もでないし、深夜労働手当もでないし、

この対象は業務によっても絞られるし、また今は年収1千万超の人となっているが、これは下げることは可能。

経団連は最終的にこの対象を400万円以上にしたいらしい。

だいたい、収入が1千万超の人だからって働かせまくってOKにするのはおかしい。

こんな状況が続くようだと「人生がつらい」どころではなくなるかもしれない。

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それでも労働者が企業に対して労働環境について訴える場所もほとんどない。

個人が企業相手に何かいっても相手にされない。

まとまって訴えればもう少し効力もあるはずだが、労働組合自体が組織されなくなっている。

個人の側がますます弱くなり、企業と経営者の側(それに株主)が強くなっていく。

どん詰まりの状態だ。

この状態から逃れる方法は、我慢して出世して会社の経営者側になるか雇われない生き方を目指すしかない。

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日本が労働環境を悪くしているのは理由が……?

昔、自分の生まれた国を少し遠くからみたいと思って、一人で貧乏旅行したり外国に実際に住んでみたことがあったが、その中で外国と日本の良し悪し両面を考える機会が少しはあった。

日本の文化にいいなぁと思える面があるのは再認識した。

地理的に季節がはっきり出るし、お祭りも多くて1年の時間の流れをより感じられるとか、芸術にしても工業にしても繊細にものをつくる感性は秀でているなぁとか。

だけど日本の労働環境に関しては、やっぱりおかしいんじゃないかと思ってしまった。

休みが十分にない状態で仕事するだけだったら、忙しくて頭もオーバーフローになり「生きている意味がわからない」と思う人が増えるのも当然だ。

だいたい、「生きる意味」なんていうのはすべての人間が自分なりに体当たりで考える問題だし、哲学者や宗教学者が一生考え続けても答えがでないような問題である。

それでも、ふと「生きている意味がわからない」と思ってしまうことがあるくらい誰もが対面してしまう問題だ。

そして短時間でこういう疑問と対面しようとしても、そんなに簡単にはどこかにいってくれない。

仕事をしすぎて時間がなさすぎれば、この問題をスルーし続けることになるが、自分が辛くなったときにこの問題がスルっと湧いてきて押しつぶされてしまうこともある。

学校教育でも労働でも、忙しすぎて自分のことを置き去りにすれば、お金は得れるかもしれないが人生の根本的な疑問と向き合える力はつかないだろう。

だが、常にそういう忙しい状態においてあまり考えさせないようにしているのが現在の労働環境である。(学校も同じ)

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自分なりの生きる哲学なしに生きて死ぬのはある意味楽なのかもしれないが、それで個人の人生を生きたといえるのか。

ほとんどの企業というのは労働の生産性だけを上げることを目的にしているから、個人の人生なんてどうでもいいのだろう。

俺は、そういう違和感を抱えながら「普通」に企業で働いても、矛盾に苦しめられて俺の幸福感は下がる一方だった。

下の記事にも書いたが、東京にいた頃は「生きてる意味がわからない」状態で「人生が辛い」と思うことはけっこうあった。

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もう何年も前の話。 あの頃は、東京にいた。 東京には大学入学をきっかけに出てきた。 卒業してからもしばらく住んでいた。 地方の田舎から出てきて、はじめは「渋谷」「新宿」にすぐ行ける距離にあることにうれしさを感じてよく行った。 しかし、そんな...

これを一生やっても幸せになれるのか。

こういう一連の考えは、俺がドロップアウトした一因ともなった。

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