海外貧乏生活で身についた究極の節約術。不景気で最初は仕事も見つからない状態だった……

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以前、海外に住んでいたことがある。

一人貧乏旅行は、平均よりは多くしてきたと思うが、旅行ではどうしてもその国の表面を見る程度の観察しかできなかった。

その経験から、1つの国の状態をじっくり見るには腰をすえて住んでみないとわからないだろうと思っていたので、長期間住んでみたかった。

仕事を探すところから始めなければいけなかったのだが、不況下だったので、これがまず一苦労。

町中を履歴書をもって歩き回ったが100枚以上配っても、連絡はいっこうにこない。

所持金はどんどん減って、あと少しで銀行の預金残高が0になるところまでいった。

このままでは、家さえもなくなる。

そんな状況下でやっと最低賃金の仕事を得た。

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海外生活、貧乏だからこそ節約できる?

この頃の生活を思い出してみると、お金がなかったので、ほとんど外食もしなかったし、衣類も下着くらいしか買わなかった。

必要な食費と住居費以外の出費はそんなに多くなかった。

俺の場合、タバコも吸わないし酒もそんなに飲まないので、これだけでけっこうなお金を節約できた。

給料もそんなに多くないので、自然と最低限のお金で生活することになった。

1年間生活してみて思ったのは、今までにいかに必要のないものを買っていたのかということだ。

著しく減ったのは衣類に使うお金だった。

日本で生活していたときは、衣類に必要以上のお金を使っていたと反省した。

移住した国には、服飾品を扱う店が日本のように多くなく、種類も少なかった。

数少ない店にも買いたい商品がほとんどなかったので、新しいものはほとんど買わず、すでに持っている服で着回して一年過ごせた。

洋服というのはちゃんと選べば、流行に惑わされず何年も着れるものだ。

毎シーズン、アパレル業界の作る流行に従わずとも、生活をするのには全く困らない。

最低限の所有物で暮らしていたから、引越のときはタクシーにすべての荷物が入った。

本当はこれくらいの荷物でも暮らすことはできるのだ。

現在から考えれば、これも俺の人生で体験しておいて良かったことの1つになっている。

飲み代が割り勘じゃなくてよかったので節約できた

日本では飲みにいけば、たとえ酒を飲まなくても割り勘になり、1回でだいたい3000円~4000円くらいはかかる。

今の自分からみれば、酒を多く飲む人が得をするだけの不公平な習慣だと思ってしまうが、日本では普通のことだ。

俺が行った国は、割り勘という習慣のない国だったので、バーやパブなどでも自分の分だけ払えばよかった。

量をそんなに飲まない俺は毎回1000円くらい払えば済んだ。

金のない日は、お金を払わずにお店にい続けたこともあった。

それでも店員から文句を言われたことはない。

店以外で友人たちと集まるときは、家にたくさんの人を招待して楽しむハウスパーティーという形が多かった。

こういうときは自分の分のお酒やちょっとしたおつまみなどを持参すればいい。

これも1000円と少し程度で十分楽しめる。

たいした賃金をもらっていなかった自分としては、こういう習慣で金銭的にとても助かった。



携帯電話の代金は、日本みたいに高くなかったので節約も楽だった

俺が海外に行っていたころは、まだ日本では格安simが普及していない頃だった。

事前にお金を払って、その分携帯電話を使えるというプリペイド式のsimが俺が行った国では普及していた。

3000円と少しくらいの金額をチャージすると、その日から1ヶ月間、国内への通話代とスマホを使ったインターネットが使い放題だった。

ネットは遅かったが、遅くてもそのスピードに慣れてしまえば、気にならなくなる。

金額が安いなら、十分に我慢できる範囲だった。

その頃の俺にとっては、ネットが速くて値段が高いより、ネットが遅くても値段が安いほうがメリットがあった。

テザリングし放題だったから、モバイルWifiの契約が必要なくなり、その分は節約できたし。

最近は、日本でもだいぶ格安simが普及してきて、通信費が安くなってきている。

これは使う側としてはうれしいことだ。

このくらいまで値段を下げられるということは、今まで業界を牛耳ってきた大手の会社は、相当おいしい思いをしてきたに違いない、と思ってしまうが。

海外貧乏生活を通して気づいた節約術とは……

お金がなかったことで、長期にわたって無駄にお金を使わない生活に慣れることができた。

自分に必要なものを見極める目は前より肥えたと思う。

「断捨離」なんて意図的にしなくても、必然的にお金のない状況に追い込まれることで本当に必要なものだけがまわりに残った。

自分の持ち物が減ると、押入れの奥に何かをしまいこんでは忘れ、見つけるのに苦労するなんてことも少なくなる。

荷物が少なければ、引越業者を使わなくても、タクシーで引越ができる。

これで引越のお金も手間もかなり節約することが可能になる。

さらに、狭い部屋でも収納スペースに困らないので家賃の節約にもなる。

こういうことを身をもって知れただけでも海外に住んでみてよかった。

この経験のおかげで、電信柱、ビルの壁、駅前や電車の広告等、歩けば広告にあたると言えるくらい広告でいっぱいの日本でも、誘惑に負けて本当は必要ないことにお金を使うことが減ったと思う。

無駄な出費を減らして、そのかわりに得たものは時間だ。

お金を使わなくなったので、その分、働く時間も減らせる。

前よりゆったりとした生活を楽しめるようになった。

「人生=働く」で本当に満足か? 俺は労働より休みを増やす
人生と働くことについて、誰もが考えるテーマだろう。 俺は金稼ぎだけを目的とした仕事はできるだけしたくない。 やっていてつまらないと思う仕事はモチベーションも下がるし効率も悪くなり、精神衛生的にもよくないので可能な限りやらないことにしている。...

ふらふら街を歩き回って人間観察したり
公園や川に行ってボーっとしたり、
風景の綺麗な場所を散歩したり、
夕日を見にいったりする時間ができて、
なんかいいなぁと思える瞬間が増えた。

すべてたいしてお金のかからないことだ。

こういう素朴な喜びみたいなことを、毎日の生活の中で感じることができるようになって、主観的には幸福度は上がったとは思う。

海外生活を経てわかった、俺にとっての究極の節約術は、すごく基本的なことでシンプル。

本当に必要なものを見抜いて、必要ないものにお金を使わないこと

お金がないのは、身体的にも精神的にもキツかったけれど、節約の基本を身をもって学べたのはいい経験になった。

単純なことだけれど、出費を少なくすれば、収入も少なくてすむし、働く時間を減らせる。

今の生活にこのときの経験は直結しているといえるだろう。

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