人間は、同じことをずっとしていればどうしたって飽きる。
けっこう好きなことでさえ、ずっとやっていれば飽きてしまう。
ロボットならそうではないかもしれないけど。
我慢強くて同じことを延々と繰り返しても全く苦にならず、むしろ得意な人もいるのかもしれないけど、今までのところそんな人には会った事がない。
俺はこの傾向がけっこう強く、同じ場所にずっといるのも落ち着かないし、さらに同じ作業をやらされていれば、飽きてしまってつまらないという思いが募ってしまう。
こんなのだから、オフィスでの仕事は苦手だ。
週に5日、同じ場所にいって、大きな部屋に閉じ込められて、その場からほとんど動かずに作業させられるのは、なかなか辛い。
だいたいずっと座っていれば腰は痛くなるし、肩もこるし、身体がもうやめてくれと悲鳴を上げているのがよくわかる。
そういう仕事をやっているときは実感として、時間が過ぎる感覚が遅いのも辛い。
しばらくやって、どのくらい時間が経ったのかと時計をみても「マジかよ、まだ5分かよ」というときは愕然とする。
早く時間よ過ぎてくれぇ、と待つ姿勢を1日のうち8時間くらい続けるのは精神的にもよくない。
「つまんないなぁ、早く終わらないかなぁ」なんて言葉がずっと頭の中にこだましていれば、ネガティブになるし、生きる力も吸い取られていく。
「お金のためだ……」と自分に言い聞かせても、本当にやりたいこととは全然違うことをやっているので、自分にも嘘をついていることになるし。
たとえ「やりたいことがない」とか「やりたいことが見つからない」という人だって、無味乾燥な仕事を延々とやるのは苦痛でしかないだろう。
やっぱり嫌なことに人生の時間の大部分を使いたくはない。
どうにかならないか。
会社に行きたくないがやりたいことが見つからない人がやれること
自分の時間ができて、初めて自分に何が合っているのか考えることができる
普段、週5日働いているのが当たり前になっていると、気づかない人もいるのだけれど、自分の時間というのがほとんどない人もいる。
自分の時間がない人に、好きなことや合っていることがみつかるわけがない。
そのための時間を自分に与えてやることないのだから、見つかっているわけがないのである。
人生の初期に好きなことや合っていることが見つかり、それを仕事にしている人もいるが、そういう人というのは家庭や外部の環境に恵まれた人であることがほとんどだ。
自分の周りをみていてもそう思うが、そんなにラッキーでない人のほうが多いだろう。
学生時代にたっぷり時間があったという人もいるだろうが、そういうときにちゃんと自分と向き合う時間はあっただろうか。
サークルに忙しかったり、友達と遊んだり、ゲームをやったり、いろんな時間の使い方をしてきただろうが、自分と向き合うための時間を使う人というのは、意外となかった人も少なくないのではないか。
そして就職して労働生活に入っていったら、今度は週5日も働くことになる。
週5日も、好きでもない、むしろ嫌なことに時間をつかっている人もいるだろうが、そうするとストレスが溜まる。
すると今度はそのストレスを発散するのにもまた時間が必要になってくる。
こんな状況だと自分のことを考える時間を作るのはかなり困難になってしまう。
今までのことを振り返ったり、本を読んだり、ネットで調べるのでもなんでも時間がないとできないことだ。
いろいろな方法で探して、これかな~って感じでやってみて、違ったらまた探す。
そういう試行錯誤でやっていくしかないが、そういうことをやるにはたっぷり時間がないとできない。
なので、まずどうやって自分の時間をつくるかを考えることが先決だ。
週5日働いても時間がある人は時間の使い方を変えてみる
仕事が定時で終わる人は、自分の時間を持てるという人もいるかもしれない。
それでもやりたいことも合っていることも見つからない人は、自分と向き合う時間をとってこなかったのかもしれない。
友達と会って話をしたりどこかに遊びに行ったりすることも、ストレス解消するのには必要だが、そういうことばかりに時間をつかうことは、自分を見つめる時間とは別だ。
もちろん、会話の中で自分を見直すことにもなるかもしれないが、自分を自分で見る時間とは別のもの。
一人になってもテレビをみたりネットをしていたでは、自分を考える時間とは別のものになってしまう。
自分の過去を時間をかけて振り返ったりすることが必要なのだ。
これは一人じゃないとできない。
(心理カウンセラーともできるかもしれないが、1時間で5千円くらいかかるし、それなりの時間もかかるので本当に一部の人にしかできないだろう)
だからといって一人でずっと自分を見つめる時間だけをとっていても、悶々としてきてストレスがたまるし、他の見方を入れることもできない。
友達と話をしたりする時間ももちろん必要だ。
これはバランスの問題をいっている。
自分を知るには、一人の時間をたっぷりとることも必要なのだ。
週5日労働をやめて働き方を変えて自分の時間を作るのもアリかも
「会社に行きたくない」と毎日思いながら過ごすのは辛い。
合わないことを延々とやらされるていると、人生に希望もなにもなくなって、毎日が嫌なだけになってしまう。
そんな人には、主体性を奪う原因になっている、嫌いだったり合わない仕事を辞めるという方法もある。
ストレスは万病の元であるし、結局そんなので病気になってしまったら元も子もない。
週2~3日くらいなら、やってもまたすぐに休みだし、と精神的にもそんなに負担にならない。
それでも給料の高い仕事を選び、無駄にお金を使わない生活さえできれば、独り身であるという条件つきだがそんなに働かずとも暮らしていくことはできる。
時間にゆとりも生まれ、自分がこれからどうやって生きていくか、ゆっくり考えることも可能になる。
実際に俺はそういう働き方をしているが、以前に週5日使って同じ仕事をしてたときよりも、気分的にはずっと楽だ。
もちろん社員として週5で働く仕事よりお金は減るけれど、時間的自由を優先したい人にはいいかもしれない。
このご時勢、ブラック企業で長時間残業で働くくらいなら、バイトのほうが稼げて心身ともに楽な場合もある。
俺の感覚では週2~3くらいの労働をしながら、自分に向いている分野を探るっていう生活なら、自分のための時間も多くとれるので、搾取されている感じにならない。
別に会社のために生きてるわけじゃない。
まずは生きることの基本として自分のために生きること(主体性)を取り戻すことは、精神的に復活するのに鍵になると思う。
選択肢の一つとして持っておくのもありだろう。
時間のために仕事の探し方を変えてみる
何かスキルのある人ならネットで仕事を探すというのも一つの手段である。
ライティング、翻訳、プログラミング、デザイン、イラストなど、すでに何かの技術があって仕事ができる人なら、CrowdWorks(クラウドワークス)やBizseekなどのウェブサイトを使ってフリーランサーとして仕事を得ることも可能だ。
仕事の受注先によっては詐欺みたいに安く受注しようとする人もいるので注意が必要だが、そこは自分のほうでも相手をきちんとチェックしてから仕事を受ければ事故は防げる。
仕事を取ることは、そんなに難しいことではないので、スキルのある人はチャレンジしてみるといいだろう。
自分にはスキルも何もないと思っている人もいるかもしれないが、自分が普段、当たり前にやっていることでも、それを求めている人がいるかもしれない。
人生相談や恋愛相談のように、そんなの仕事になるの?みたいなことでも工夫すれば、ココナラなどの「知識やスキルを売り買い」するためのサイトを使えば副業としてお金を得ることができる可能性もある。
実際にサイトをみてみればわかるが、いろんなお金の稼ぎ方が世の中にはあるのだ。
こういったことで最初から生活費全部をまかなうことは難しいだろうが、バイトしながらなら続けることはできる。
続けていけば、それが多くの仕事につながり、フリーランス(個人事業主)として生活費を稼ぐことができるかもしれない。
何よりこういう自分の好きだったり合ったりすることでお金を稼ぐということは、自分のためにやっている感が得られるのがいいところだ。
これはいやいやながらにする賃金労働にはないものである。
やりたいこと、自分に合っていることはパッとみつかることではない
俺の場合、土日中心に働くことで平日よりも高時給になり、節約すればなんとか生活できるようになった。
なので残った時間で、雇われる形での金稼ぎをやめるために、自分の好きなこと、自分に合った方法で生活資金を稼ぐ方法を見つけるのに使うことにした。
ずっと正社員で働いていた場合と比べたら、もちろん収入の面ではかなりの開きはある。
お金だけの価値観で考えたら、俺がやっていることは無駄なことだ。
だけど、お金というのは生活するのには必要だけれど、それが人生のすべてを決定するものではない。
人間には精神という見えないものがあって、それがどうしようもなく、人生に作用してくる。
精神は、お金だけで動いているのではないのだ。
そういうわけで俺は精神的な満足を得るために、いろんな試行錯誤をしてきたわけだ。
自分の好きなこと・あっている事の範疇でその方法を模索していって、それからフリーランスとして生計を立てることになった。
もちろん、今の状態が一番いいとも思わないが、お金のためだけにいやいやながら働いていたときよりは、ずっと主体的に生きているとは思う。
好きなこと、あるいは嫌いじゃないことをやっているときは、気分としても悪くないし、無駄なストレスが減って結果として効率もよくなるし、時間もすぐに過ぎていく。
「好きなことがない」という人もいるけれど、他の記事で書いたように、実は好きなことはあったのに我慢を強いる教育を受ける過程で忘れたのかもしれないし、先にも言ったように今まで忙しすぎて探せなかったのかもしれない。
大学を卒業するくらいのときに「好きなことないからとりあえず正社員の仕事しながら探すよ」っていう言葉を多くの知人から聞いたけれど、週5で働いているとやはり多くの時間をとられるからか、その後、自分の好きなことを発見できて、それを実行している知人はほぼいない。
みんな今でも、会社いくのだるいなーとかいいながら、変わらぬ日常を過ごしている。
俺からみると、これだけ嫌だと思いながらも続けられるのは、忍耐力がすごいなーと思うんだけれど、やっぱり行きたくないのが本音なんだから、それを出せない毎日を送るのはキツいんだろう。
だから大酒を飲んだり、異性とむやみに遊ぶことで、その不満を解消しようする。
軽いストレスなら解消できるかもしれないが、無意識に蓄積した本当の不満というのは、ごまかしのような方法では対処できない。
だからといって、それを捨ててドロップアウトへの道を歩むのは、普通に考えれば不安なのは俺にも良くわかる。
人生が一つの実験みたいなものだとでも思ってなければ、簡単には決断できないだろう。
俺の場合は、いろんなことが起こったのが関係しているのか、最近は運命だったのかなぁとも思っていたりする。
辛いことのほうが多かったかもしれないが……
まあとにもかくにも、もう会社では働きたくないし、このまま進むしかなさそうだ。
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