仕事を辞めた後、ドロップアウトするのではなく、まだ普通に働いてどうにか世間的に「マトモ」にみられたい人もいるだろう。
ドロップアウトに向いていない人もいるのは確かだ。
そういう人は、一刻も早く仕事を探したいかもしれない。
だけれど、自己を見つめることなく、自分に何が合っているのかわからないままに焦って転職に失敗すればまた「仕事辞めたい病」を発症しかねない。
本当にやらなくてはいけないことは、役所での税金関連の手続きと、失業保険がもらえる人は、そのためのハローワークでの手続きくらいだ。
年金や税金の減免手続きをやらなければ、損するだけなので面倒だがやっておこう。
それが終わったら、まずはゆっくり落ち着いたほうがいい。
昼間にカフェや喫茶店にでも行って、街行く人をぼーっと眺めて、時間がゆっくり流れていくのを感じよう。
ハローワークの求人で仕事探しするのはブラック企業の求人が多く微妙
ブラック企業に引っかかる確立を下げたいなら、ハローワークで仕事を探すのはオススメしない。
求人にお金をかける余裕がないところが、ハローワークに求人を出すからだ。
ハローワークに企業が求人を出すときにはお金がかからないのだ。
そういう会社では、人がたりないのに仕事を押し付けられて残業させられたり、雇っていることをいいことにパワハラみたいな嫌がらせが起こるのは容易に想像がつく。
俺の経験からだけではなく、友人からの話からもハローワークでいい仕事を見つけたという話をほんの一部の例外を除いては聞いたことがない。
ハローワークではわからない……企業の評判・口コミをちゃんと調べよう
転職するときにまず必要なことは、自分の転職したい職種を決めることと、企業の情報を得ることだ。
自分の転職したい職種を考える上では、自分についてよく知ることが必要で、ゆっくり過去をふりかえったり、本を読んだりする時間が必要だろう。
それから、企業の情報を得ることが必要なわけだが、ハローワークのスタッフは、個々の企業の情報なんてそこまでよく知らないので、ネットで情報を集めたほうがずっといいだろう。
企業の情報は、知っての通り企業自身が宣伝しているアピールポイントなんて嘘のこともけっこう多い。
実際働いてみたら全然違ったなんてミスマッチはよく起こっているので、企業の言い分は話し半分くらいで聞いて、実際に働いた人から評判・口コミを聞きたいのが、求職者の心持というものだ。
転職情報サイトで、そんな企業の口コミを多く掲載しているところの1つは、キャリコネ。
「会社の評判」だけでなく、その会社の「年収」はもちろん「残業時・休日出勤」や「人間関係」、「社内の恋愛事情」までの裏事情を知ることができる。
しかも、転職エージェント大手10数社の20万件以上の求人情報も検索すること可能だ。
転職する際、登録しておいて損はない転職サイトだろう。
ハローワークより転職エージェントを使ったほうが条件の良い求人を探せる可能性が高い
転職したい分野も決めて、企業の内部情報も集まったら、今度は実際に求人情報を集める作業に入る。
ここで注意したいのは、求人情報サイトと、転職エージェントの違いだ。
求人情報サイトは、自分でサイトで仕事を探すところ。
一方、転職エージェントというのは、スタッフが個別について企業とのマッチングを行うところだ。
なので一度向こうに出向いて、スタッフの人に自分の経歴や希望の条件などについて話をする必要がある。
労働条件でまともなところを探すなら、大手の求人情報サイトのリクナビNEXT。
また転職エージェントならリクルートエージェントやマイナビエージェントなどで探したほうがハローワークで探すよりはブラック企業に当たる可能性は圧倒的に低いだろう。
こういったサイトで紹介される企業は、基本的に求人サイトにお金を払うことで情報を掲載している。
当然のことだが、それだけの資金的な余力のある企業が中心となっており、大手も多く、労働条件もまともなところが多くなる。
そのため、労働条件の良いところを探すなら、ハローワークで探すよりは、こういう求人サイトやエージェントで探したほうが効率的だろう。
また、以下の記事のように、IT系の仕事やマスコミ関係、医師・看護師・薬剤師などの専門職なら専門のエージェントに登録したほうが、より自分に合った求人を見つけやすくなるだろう。
ハローワークでブラック企業に行くなら派遣会社のほうがいいかも
働いた期間が1年に満たない場合は自己都合で辞めた場合、雇用保険をもらえない。
そういう人は、お金がないので、とりあえず何か仕事をしておきたい人もいるかもしれない。
だがハローワークで仕事を探してもブラック企業にたどりつく可能性は少なくない。
それだったら、つなぎで派遣社員をやりつつ仕事探しをしたほうがいいだろう。
派遣なら残業もあまりないことが多いし、ある場合も事前に派遣会社が明示してくれる。
雇用保険をもらえるようになったくらいで辞めて、人生の休暇をとるのもありかもしれない。
派遣の仕事を探すなら、マイナビスタッフ、リクナビ派遣などの大手に登録しておけば、多くの求人がカバーできるのではないだろうか。
派遣会社は、1度説明会を受けに行く必要があるのが面倒だが、その後は仕事情報を定期的に登録メールに送ってくれる。
1回行くのは面倒だが、大手の派遣会社の方がハローワークよりはマシな労働条件の求人が多いし、残業なしと記載してあるものも見つけやすい。
多くはないが週3日とか4日でもOKなものもあるので、同じ時間でもバイトよりお金を稼ぐことが可能だ。
正社員にもなれる紹介予定派遣もあるので、一応登録しておくのもいいかもしれない。
下の記事にあるように、派遣会社にも超当たりの求人がたまに出ていることがあるので、一定期間でとりあえずお金を稼いでおきたい人には合う方法だろう。
職歴がなくても、20代の仕事探しなら手厚いサービスを受けられる求人サイトがある
20代で職歴がないからといって、諦める必要はない。
まだ若いのだから、職歴がなかったり、少なかったりするのはよくあることだ。
日本は新卒一括採用という慣習があるため、その機会を逃すと一気にチャンスがなくなってしまうことが今までは多かった。
だが、最近は団塊の世代の退職があり、若者の人口も減っていることから、企業も人材不足になっているので、新卒でなく既卒でもチャンスはある。
以下では、新卒採用を逃してしまった職歴のない既卒の人向けのエージェントを紹介しよう。
職歴なしでも営業職で就職したい! 関東・東海・関西エリアに住んでいるなら
既卒やフリーターの18~29歳の方で、営業職に挑戦したいけれど、経験がないという人には、無料で様々な研修を受けられるジェイックという就職エージェントがある。
ジェイックが紹介している職種は営業職が多いということは頭に入れておこう。
無職・ニート期間が長い人でも書類審査なしで応募でき、優良企業と面接できる機会を得られるのはメリットだ。
しかも公表では、就職成功率80.3%で、その後の定着率も94.3%とかなり高いので、今まで何の職歴もない人にはチャンスとなるに違いない。
応募できるエリアも東京だけでなく関東・東海・関西エリアで展開しているので、他のエージェントよりも多くの人が対象となる。
研修では、ビジネスマナー、身だしなみ、履歴書・職務経歴書の書き方や、面接の受け方などの就活に必須の知識を得ることができるのはもちろん、営業実務のロールプレイングをやった後、実際に飛び込み営業をやるなど、実践に即したものもある。
(この飛び込み営業をやるというのを見ればわかるが、営業をやりたくない人は、このエージェントには応募しないほうがいい)
紹介案件には大手の優良企業求人の紹介もあるが、ブラックっぽい会社を紹介されることもたまにあるらしいので、会社を選ぶ際には、先に紹介したキャリコネのような口コミが見れるサイトで事前にネットを使って評判を調べておこう。
職歴ナシでもIT系または営業の職種に就職したいなら、ウズウズカレッジ
IT系の求人に経験なしでも挑戦したい方にはウズウズカレッジ が職探しのためのサービスとしてマッチするかもしれない。
対象は18~29歳で、東京の西新宿のオフィスに来られる人に限定されるが、サポートが充実しているのはウズウズカレッジのメリットだ。
未経験からでもたとえばITエンジニアになりたいなら、現役のエンジニアからプログラミング、ネットワーク、データベースを4週間にわたり基礎から学ぶことができる。
普通ならお金がかかる内容だが、ウズウズカレッジなら無料だ。
エンジニアとして不可欠な知識を無料で勉強できるというのはかなり太っ腹なサービス。
ウズウズカレッジは、IT系の職種を中心に紹介しているが、営業の求人も少なからずあり、そのノウハウを身につけるコースも用意されている。
他にも、自分の客観的な分析をするためのカウンセリングをしてくれるし、希望する会社ごとにどうやって面接での受け答えをすればいいのか、繰り返し無制限で訓練してくれる。
キャリアカウンセラーも、元既卒・第二新卒で、同じような立場の人間の気持ちをわかっているので、こちら側の気持ちを汲んで対応してくれるのも、うれしいポイントだ。
ウズウズカレッジは、スタッフが紹介する全ての企業に訪問して、離職率や労働時間、社会保険の有無、雇用形態など基準を満たしているかを確認しているので、ブラック企業を紹介してくる確立はかなり低くなっている。
平均4週間で、内定率は90%だし、定着率も95%とかなり高いのも、こういう整ったサポートの結果だろう。
俺も前にIT系の仕事をしたことがあったが、そこから言えることは、IT関係の知識は学んでおいて損はないということだ。
仕事を通して実務能力を身につけてからフリーランスになる道もあるし、IT分野以外で独立するときにもアクセス数を稼ぐためのwebページを作り方などの知識はあったほうがいい。
そういう意味で、将来的に使える知識を仕事を通して身につけられるウズウズカレッジは、職歴がない人にはかなりのメリットがあるエージェントだと思う。
職歴なし20代が無料職探しサービスを受けつつ、さらに奨励金をもらって仕事を探す方法
また20代で東京に通勤できる圏内に住んでいるなら、学校卒業後に就職しなかったり、就職したけれど短期間で辞めてしまった人向けに最大10万円の奨励金が出る若者正社員チャレンジ事業というのもある。
この事業は、どんな職業に就きたいのかなど希望をカウンセリングで伝えた後、約20日の研修があり、そのあとに実際に企業で働いてみるという過程を踏むので、未経験だけれどやってみたい職種がある人には、実際に仕事を体感する良い機会になるだろう。
学校を卒業後、就職経験のない人や非正規の雇用経験しかない人、また直近2年以内に正社員の職歴が通算で1年以内の方が対象になっているので、本当は正社員として働きたかったが、ひょんなことから就活を辞めてしまった人や、就職してみたが仕事が合わなかったり、ブラック企業だったりが原因で辞めてしまった人には、マッチするかもしれない。
退職後、お金が心配な人は……
退職後、お金に心配がない人は、今までできなかった自由な時間を謳歌したい人もいるだろう。
そういう人は思う存分楽しもう。
だが、お金に余裕がない人で失業手当をもらえない場合は、お金が減っていくだけなので精神的にも不安になる。
お金がなくなるギリギリになって動くと、余裕がないので仕事探しでも失敗しやすい。
だから、やる気のあるうちに求人情報サイトに登録するくらいはしておいてもいいかもしれない。
一方、失業手当がもらえる人は、転職サイトは、無料登録でも(サイトによっては1度は会社に出向かなければいけない場合もあるが)求人情報をメールで送ってくれるところも多いので、のんびり探すのも無職期間の活用法の1つである。
いろいろ求人を見ているうちに働く条件を見る目も肥えてくるので、目を鍛える筋トレみたいなものとして上記のようなエージェントなどに登録しておくのもアリだろう。
転職サイトで求人チェック→口コミを調べる
というサイクルを1日2時間くらいやって次の仕事を考えるだけで十分だ。
家にいながら気軽に情報をチェックできるので、精神的負担になることも少ないし。
一方でエージェントは、一度会社に出向いてスタッフと話をする必要がある。
スタッフも仕事を紹介するのが仕事なので、メールだったり電話だったりで連絡してくれることも多い。
本気で仕事を探している人はエージェントも使ったほうがいいだろう。
退職後、ハローワークはもちろん、会社で働きたくない人は?
退職して、ハローワークに行く気さえ起きないような、会社でもう働きたくない人もいるだろう。
それなら、そういう生き方をドロップアウトして、なにかしら自分の性質に合った稼ぐ方法を考える時間をつくってみるといいかもしれない。
そんな人には下の記事が参考になるかも。
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