毎年の2~3月は引越しシーズンだ。
引っ越しというのは、普通に業者にお任せすると何かとお金がかかる。
もしお金に余裕がないと、引越しの出費は大きな打撃になってしまう。
敷金・礼金、仲介手数料、火災保険、引越し業者への代金、その他諸々を入れて、アパート1つの契約にかかる初期費用の総額が何十万という出費になる人もいるだろう。
今日は、引越しはしたいが、なるべくお金をかけたくない人のために、今までの人生で10回以上引越しを繰り返した俺が、できるだけ引越しにかかる料金を下げる方法を紹介していく。
一人暮らしなら、以下の方法でやれば初期費用10万円台、安いところならそれ以下で引越しすることが可能だと思う。
引っ越しの物件探しで初期費用を安く抑える方法
掲載数の多い物件検索サイトで物件価格の相場をつかむ
まずは部屋探し。
引っ越しの初期費用を安く抑えるなら敷金・礼金ゼロに目をつけるのは当然だ。
賃貸の検索サイトは数多いが、「スマイティ」や「door賃貸」のようにアパマンやエイブルなどいくつものサイトをまとめて探せるところがある。
「スマイティ」の詳細はコチラ
「door賃貸」の詳細はコチラ
探し始める人は、こういう物件検索サイトで1度情報を集めてから、地域の価格の相場をつかんで、不動産会社に問い合わせるといいだろう。
たまにこの段階でも、良い物件を見つけることができるときがあるので、そういう時は不動産屋に即問い合わせたほうがいい。
条件の良い賃貸物件は、オフシーズンでも人気のため、押さえるには一刻を争うからだ。
だがそんな物件はごく一部で、最悪「おとり物件」と言って、実際には募集していない賃貸物件を載せている不動産業者も意外とある。
引っかからないように、問い合わせたときに、物件が確実に見れるのか念を押しておこう。
敷金礼金ゼロ、仲介手数料も下げる方法
また「いい条件の物件があった!」と思っても、賃貸物件検索サイトで検索して出てくるのは、チェーン店みたいな不動産業者の場合が多い。
実際に店に行ってみると店員もチャらい感じの人が多く、スーツを着てもそのチャラさが隠せない人が少なくない。
このチェーン店みたいな名前の不動産業者は、実は自分のところで管理している物件はほとんどなくて、物件を本当に管理している「元付け業者」にお客を紹介する「客付け業者」とよばれる。
つまりこういう「客付け業者」はは仲介の仲介なのである。
テレビなどでCMをよく見る不動産業者はだいたいこの「客付け業者」だ。
こういう会社が金を巻き上げるから、引越しにの初期費用が高くなるようになっている。
そうやってああいう不動産屋は儲かり、たくさんの店舗を駅前に出店できるのだ。
「客付け業者」は一見、内装などをキレイにしているところが多いので、大学入学のために出てきた新入生などは行ってしまいがちであるが、基本的にこういうところで契約すると結果として高くつく。
そういう店は、仲介手数料を取らないと収益をあげられないので、そこを値切ることが難しい。
一方「元付け業者」の方で、直接契約すると、仲介手数料ナシとか半額にしてもらえる可能性が高くなる。
家賃や敷金・礼金の値下げ交渉も「客付け」でやるより「元付け」でやったほうが、自分で直接交渉できるのでやりやすい。
なので、引越しで、どうにか料金を下げたい人は、この「元付け業者」に直接行くことが重要だ。
「元付け業者」というのは、昔から地域で不動産業を営んでいて、見た目は古めかしくて、働いている人も若い人は少なく年齢層が高くなっている傾向があるので、現代によくある白を基調にした蛍光灯を点けまくっている明るくて若い店員ばかりの店を見慣れた人には、パッとしない感じに見えるだろう。
そういう最初の印象に騙されてはいけない。
一見、外見は良くても、「中身がない」とか「性格が悪い」なんてことがあるのは人間でも不動産会社でも同じことだ。
こういう年季の入ったお店のおじさんやおばさんは、物件を長年管理しているので、情報量も多いし人情もあって話をじっくり聞いてくれることが多い。
【仲介手数料を安くする】不動産屋の裏技的探し方
では仲介手数料を安くするために、どうやって「元付け業者」を探すのか。
1つは実際に住みたい町に行って、歩き回って古めかしい不動産屋を探すことだ。
「元付け業者」 は駅から少し離れたところや路地に入ったところにあることが多い。
駅を降りてすぐのところにあるのはほとんどが「客付け業者」だ。
しかし今は、「そんなことめんどうくさい!」「ネットで済ませたい」という人が多いだろう。
そんな人に裏技を紹介しよう。
ネットでいい物件があったら、1度「客付け業者」っぽい不動産屋でもいいから問い合わせしてみる。
そして、その客付け不動産屋に行くと、だいたいの担当者が、物件情報をコピーしたA4サイズのペライチの資料を出してくる。
運がいいと担当者が隠し忘れて、資料に「元付け業者」が記載されていることがある。
見つけたら、さりげなくその不動産屋の電話番号と名前をサッとメモしておこう。
また、「客付け業者」は立地場所と広告をたくさん出しているので人がたくさん来て忙しいことが多い。
忙しいと物件が掲載された資料の束を渡されて、「ちょっとこれをみててください」とか言われたりするので、そのときもこの「元付け」の不動産屋を探すチャンスだ。
準備周到な「客付け業者」だと、この「元付け業者」の名前をキレイに消されて自社の名前を上から被せてある。
その場合は、残念だが、その時点では元付けを知ることはできない。
しかし、その後でチャンスがあるとすれば、物件を内見しに行く際に「客付け」の店員が「元付け」不動産屋に鍵を借りにいく場合だ。
物件の鍵は「元付け」不動産屋が管理しているので、「客付け」不動産屋は鍵をとりにいかねばならない。
そのときに、店の看板を見て「元付け」不動産屋の名前と電話番号をメモしておこう。
最低、名前と場所さえ覚えていれば後でネットで調べられるだろう。
鍵が「元付け」不動産屋ではなく現場の物件に鍵がある場合もある。
その場合は、普通は物件の入り口などに元付の不動産会社の看板がかかっているので、それをチェックしよう。
もしすでに住みたい物件がある場合は、実際にその物件を見に行けば、その物件を管理している会社の看板がかかっていることがほとんどだ。
あるいはグーグルマップに住所を入力して、ストリートビューに切り替えれば、管理会社が確認できることもある。
そこに電話しよう。
これらの方法で仲介手数料が無料になることも多い。
5万~10万円の違いが出ることもある。
その仲介料などを安くしたい場合はこれらの方法で「元付け業者」を探してみよう。
最初から仲介手数料が半額など安い不動産屋もある
物件によっては、「客付け業者」のほうで探しても、仲介手数料が半額だったりする。
2月~3月などの引越しシーズンを過ぎると「客付け業者」でも仲介手数料の安い物件を見つけることも少なくない。
引越しのシーズンを避けるのも、料金を安く済ませる1つの手。
個人的な体験で言うと不動産会社の「エイブル」と「ミニミニ」は、仲介手数料が家賃の半分のところが多い。
こういうところが出している敷金・礼金がゼロの物件で気に入ったところが見つかれば引越しに伴う出費は抑えられるだろう。
東京周辺でどうしても安い一人暮らし用物件を探したい場合
東京に限ると基本的に家賃が高いが、「敷金・礼金なし」でも、探せば格安物件も見つかるかもしれない。
東京周辺にある「6万円以下物件」専門店の「部屋まる。」には1.7万円から、敷金・礼金ゼロの物件がのっている。
トップページの人気の条件コーナーで「家賃3万円以下」「家賃4万円以下」をクリックしてみよう。
少し郊外に行けば風呂トイレ付で3万円くらいでマトモな格安物件がけっこうある。
(俺が見たときは人気の中央線「国分寺駅」でも3万で風呂・トイレつきがあった!)
とにかく安い物件を探している人は、このサイトもチェックしてみるといいだろう。
不動産屋が勝手に提示してくるサービスは全部断れ!
いい物件があって、契約する段階になると、不動産屋は勝手に頼んでもいないサービスを料金に入れ込んでくる。
たとえば「安心~サービス」とかいって、水漏れが起きた時に対応できるとかいうサービス。
これはマトモな火災保険を契約すればついているので必要ない。
また、よくあるのが「害虫駆除サービス」。
これはゴキブリなどの害虫を駆除するという名目のサービスだが、こんなものを自分の部屋だけにやっても、ゴキブリは他の部屋とつながった排水溝などからも上がってくるので、意味がない。
不動産屋は勧めてくるが、「これをやったらゴキブリは全くでなくなると保証できるんですか」と聞いてみよう。
今まで俺も聞いてみたがすべての不動産屋が「保証はできません」と言っていた。
(ひどいとこだとバルサンを炊くだけのとこもあるらしい)
こんなものに1万も2万もとられてしまうので、契約時には「これは必要ないのでいりません」と断ろう。
とにかくお金をかけたくない人はシェアハウスへ
そういうことを考えると、シェアハウスなら、礼金はかからないし、敷金みたいなものとして「デポジット」が15000円~2万円ほどで済むところもあり、大幅に引越し費用を下げることができる。
初めて東京に出る人にとっては、シェアハウスに住むのが1番お金がかからない選択肢の1つになるはずだ。
安いところで言うと、たとえば家賃3万くらいからのシェアアパートを紹介しているシェアドアパートメントというのがある。
ここなら、シェアのみの物件だが初期費用は5万以下で家賃も3万円~とかなり安い物件を探せる。
興味がある人はチェックしてみるといいだろう。
だが、シェアハウスは、住人との相性が1番の問題になるし、改装費でケチって壁が薄い物件が多いので、音が気になる人にとってはストレスを感じることも多いかもしれない。
また、シェアハウスと言っても、個人で借りた家をシェアしているようなところは少なく、業者が入って、それを複数の人に貸し出しているところがほとんどのため、意外と高い。
シェアハウス検索サイトで有名なひつじ不動産をみてみればわかるが、一人暮らしできるくらいの家賃設定のところが多いのが現状だ。
俺も日本のシェアハウスに住んだことがあるが、家賃も大して安くなく、居心地もそんなによくはなかったので、結局1人暮らしに戻った。
海外なら家賃がグンと安くなるし語学の訓練にもなるから、シェアのほうがオススメだけれど、日本では上記のように金銭的にはあまりメリットがないところが多いと思う。
相当に相性のいいシェアメイトがいるなら別の話だが。
そういったことは下の記事に詳しく書いた。
そうするとやはり賃貸物件を借りるほうが、気は楽だ。
俺は、引越しを今まで10数回繰り返してきたが、最終的に敷金・礼金と仲介手数料、火災保険などを合わせて10万と少し程度に抑えることができた。
引越しするなら騙されてはいけない
引越しをするとなると、かなりの時間をとられる。
そこで焦ると、不動産屋の思うつぼだ。
上に書いたように、かなりの余分な金額を不動産屋に取られているのが実情。
だからあんなに店舗を増やすことができている。
不動産屋以外にも、引越しでは火災保険や引越業者のにもかなり余分なお金を払っている場合もある。
その部分を詳しく知りたい人は、他にも記事を書いているので下のページをご覧ください。
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