10月から11月にかけて悪いことが続いた。
運も気分も悪かった。
仕事では小さな失敗が続いた。
これは俺の気のゆるみも原因といえるが、運の要素もある失敗も多々あった。
仕事の機材に他人がぶつかって倒れるなど。
修理代、自腹で5万円……
プライベートではこんなこともあった。
外にいて疲れたので、段差になっているところに座ろうと思って、地面が濡れていないか確認してから座った。
しばらくすると、腰が少し冷たく感じる。
ズボンの腰のところを触ってみると、なんと染みになっている。
すぐに立って、座ったところを確認してみると、コンクリートから水分がじわじわと湧いてきていた。
さっきまでは水気なかったのに、なんでだろう……
それから身体が重くなって、気分が落ちることも少なからずあった。
調べてみるとそういう日はだいたい低気圧がきている。
昔は低気圧でもなんでも気にならなかったのに、ここ最近は身体が敏感になったのか。
低気圧で頭痛がする人は相当大変だろう。
俺はそこまではいかないが、とにかくズーンという重さが身体にのしかかってくる。
あと、日常生活でいろんなものが壊れた。
仕事で使うものが故障したり、家の茶碗が割れたり、蛍光灯が次々につかなくなったり。
どうしようもないひどいことは起こらなかったけれど、これだけ運悪いと思うようなことが続くと気が滅入った。
悪いことが続く10月から11月……運が悪い時には何をする?
俺の経験では上に書いたような、悪いことが続き、運というものがどうも悪いと感じるときや調子が悪いという時期は周期的にやってくる。
そういう時にはどうしているのがいいのだろうか。
たとえばポジティブと自分のことを言う人は悪いことが続いても「気にしなければいいんだよ」なんていう。
だが、気にせずにやってても次々と嫌なことが起こるんだから、気にしないわけにはいかなくなる。
俺は、何かと考えてしまう人だ。
そういう人に考えるなというのは無理なのを、考えない人は知ったほうがいい。
なので俺にはアテにならない回答だ。
一方で、尊敬している年配の知り合いは、余計なことをせずに、やらなくちゃいけないことだけこなすのがいいと言っていた。
俺の経験からも、これが一番いいと思う。
運なんて関係ないって感じで、いつもより張り切っていっても、運が悪いときや調子が悪い時はミスが増えて、さらに悪いことも容赦なく続く。
いつも通りやろうとしても、うまくいかない。
そんな状態なんだから、とにかく毎日を平和に乗り切るだけでいいのだ。
とにかく、一日にどうしてもやらなくちゃいけないことだけに絞って、それをできるだけ確実にこなす。
そうして、時が過ぎるのを待つ。
俺もそうだけど、この「待つ」というのができない人は多い。
ネットとスマホが普及し運送網も整った今の日本では、ほしいと思ったらお金さえあればすぐに手に入る。
だから「待つ」ということを経験することが昔に比べれば減っている。
1日2日なら待てるが1か月とかそういうスパンで「待つ」という態度をとるのは、なかなかの苦行になるかもしれない。
でも、悪いことが続く、運が悪いのは、通り過ぎるのを「待つ」ことも必要だ。
ちなみに俺は、10月の最初のあたりは、調子が悪いか運が悪い時期が来ているのに気づかず無理して失敗が続いた。
11月に入って、その流れはどうにもならなかったので、とりあえずやらなくてはいけないことだけこなした。
次々にやってくるような運の悪さは、だんだんと静かになり、12月に入って、だいぶいつも通りに戻ってはきている。
やはり先人の言うことというのは、一理ある。
余計なことをしない。
そして待つ。
これが悪いことが続くといった運の悪い時期をやり過ごす、1つの打開策だと俺は思う。
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