基本的に、日本で普通に教育を受けると会社で雇われて一生働くことになる人が多い。
雇われていれば、お金は毎月入ってきて、福利厚生もあって、自分に合っている人はそれでいい。
むしろ、自分の個性が雇われることに合っていたというのは、この社会ではかなりラッキーである。
だが、週に5日以上働くのが基本だし、長期休みも取れないし、残業が多いところもあるし、やりたいことをやれない場合も多い。
前に下の記事でも書いたが、あの発作に悩まされている人は少なくない。
また、
「毎日、大勢の人と顔を合わせるのが嫌だ」
「嫌な人との人間関係は最低限にしたい」
「オフィスの殺伐とした雰囲気が嫌い」
「会社に切られたら終わりだし、会社をそこまで信用できない」
そういう個人的な性質が理由で会社勤めしたくない人も多いだろう。
個性も仕事をする上では本来十分に考慮する点ではある。
合わないところで仕事をすると無駄にストレスは増すからだ。
そんな人は、「もっと自由だったらな~」と毎日夢想しているかもしれない。
でも仕事を辞めて何をして、どんな職種で生活資金を稼ぐのか。
会社を辞めたいのに辞められない人のなかで一番悩むのはここだろう。
そんな人に参考になるかはわからないが、今回は俺の周りで自営業・フリーランスとしてどんな職種で生きているのかを紹介する。
会社に雇われたくない人がフリーランスになりやすい仕事の職種
ライターとしてフリーランスで独立
俺の知人でライターとしてフリーランスでやっている人は2人いる。
一人は、最初はネットメディアを運営している会社で編集とライターをバイトとしてやっていたが、その後に会社から仕事をもらいつつ独立。
もう一人も、紙媒体の編集をやっている会社にバイトとして入って、そこで記事の制作にかかわるようになり、独立したと言っていた。
なんの仕事でもそうだが、ライターとして生計を立てるにもかなり人脈が重要になるようだ。
一方で今はCrowdWorks(クラウドワークス)やBizseekなどのサイトがあるので、仕事をやろうと思えば誰でもできるようになった。
だが、ネットの仕事は最初は単価が安い仕事が多い。
信頼を得れば顧客と直の取引になって高単価の仕事を得ることができるかもしれないが、そこまでには結構仕事をこなさないといけない。
単価の高い仕事を得るには人脈と専門分野とライティングスキルが必要になってくる。
そう考えると、上記の知人2人のように、バイトでもいいので会社で働いてみるのがいいかもしれない。
俺も昔、記事を書く仕事には携わったことがあって今はやっていないがフリーでも仕事はもらえた。
そのときの詳細はコチラ↓
あるいは、現在ならブログを自分で作ってそれで稼ぐこともライター的な生き方かもしれない。
サイトに人気が出れば記事執筆の依頼もあるらしいし。
自分でブログをつくるのは、かなり簡単になっているので興味のある人はやってみるといいかも。
作り方の説明は以下の記事に書いている。
カメラマンとしてフリーランスに
フリーランスとして生きている友人で2人はカメラマンだ。
1人は最初スタジオで働いてから、そのスタジオの下請け仕事や、そこで得たコネを使って独立。
現在は商品撮影や雑誌の撮影などの仕事をしている。
この人は内向的な人でそこまで多く喋る人ではないが、コミュニケーションが苦手というほどの人ではない。
もう1人は、婚礼の撮影の会社のバイトから始めて独立。
個人で婚礼の撮影を始めて、生活の種を稼いでいる。
この人はかなり喋れる社交的な人。
婚礼のカメラマンはいろいろ気も使わなくてはいけないし、喋れない人には向かないらしい。
なのでコミュ障の人は目指さないほうがいいかもしれない。
映像制作の仕事でフリーランスに
友人のうち1人は映像制作の仕事をやっている。
最初は、企業のPVを作る会社でバイトから始めたようだ。
それで撮影技術と編集技術を覚えて独立。
初めは主に元の会社から仕事をもらっていたようだが、今はいろいろな人と出会って、お店PR用の映像やドキュメンタリーを撮ったりして仕事の幅に広がりを見せている。
企業PVの仕事はたまに求人サイトにも載っているので興味がある人はチェックしてみるといいだろう。
映像といえばテレビと思う人もいるかもしれないが、テレビでフリーのディレクターとなる他にも、いろいろな仕事がある。
最近ならネットのプロモーション映像も増えているし。
今、一番身近な映像の仕事はユーチューバーだろうか。
すぐに稼げるようになるのは難しいが、しゃべりやアイデアに自身のある人は試してみてもいいかもしれない。
こういう職種はその人のもっているセンスが結構重要で、当然だけどその分野が好きな人が仕事をしていることが多い。
映像の仕事は人脈がないと仕事を取りづらいらしいので、最初はどこかの会社で働いたほうがいいだろう。
デザイナーとしてフリーランスになった男性
前に記事にしているが、友人にアクセサリーや小物を作るデザイナーとして独立した友人がいる。
彼の場合は、大学でプロダクトデザインを学んだ後で会社に就職し、デザイナーとして3年くらい働いて独立。
最初は割と細々とやっていたが、今や会社にいた頃の何倍もの年収を稼ぐ男になってしまった。
詳細が気になる人は以下の記事を読んでください。
もう1人の友人は、ウェブデザイナーだ。
彼は、大学は経済学部だったが、就職して1年ほどで仕事を辞めた後に、職業訓練の学校でデザインを学んだ。
それから、ウェブデザイナーを募集している求人サイトで仕事を探し、しばらくその会社で仕事をして、その会社の下請けから仕事を始めた。
そこから人のツテで仕事が来るようになり、お金を得ている。
彼はどちらかというと内向的なほうだが、喋るのが全然できないわけではない。
ウェブデザインの仕事をするうえでも、客の要望をちゃんと聞き出せないと、何度も修正させられたりするので困るらしい。
なのである程度のコミュニケーション能力は必要だ。
ウェブデザインは、友人が行ったように職業訓練学校でも学ぶことができるので、現在あるいはこれから無職になる予定の人は考えてみる価値はあるだろう。
あるいは、今はTechAcademy [テックアカデミー]のようにネットでも10万円くらいからデザインは学べるので、興味のある人はチェックしてみるといいだろう。
webで学ぶとなると、わからないところがでたときに不安と感じるかもしれないが、今はチャットで気軽に質問できるので、特に問題にはならないと思う。
実際に学校に通わないとモチベーションが上がらない人はヒューマンアカデミーなどでもウェブデザインの講座はあるので目を通してみるといいだろう。
プログラマーとしてフリーランスになった寡黙な男性
あまりコミュニケーション得意でない人が比較的多いのはプログラマーかもしれない。
俺は昔、IT企業で働いていたことがあるが、その中でプログラマーをやっている人には内向的であまり喋らない人が多い傾向があった。
そんなに社交的でなくてもエンジニアにはなれるのだ。
(パソコンと向き合った座り仕事なので、すぐ歩き回りたくなるような性格の人には向いていないかもしれない)
知り合いで独立した人いるが、彼もそんなにしゃべる方ではなく寡黙な方だ。
フリーランスになるにあたっては、最初はフリーランス用のサイトを使ったようだ。
そういうサイトには、結構好条件の案件もあるらしく、今は1つの会社に縛られず比較的自由に働いているらしい。
例えば、企業からの仕事案件を紹介するクラウドテックではプログラマーやwebデザインで週3くらいの仕事でも30万以上もらえるなかなかいい条件の仕事もあるようだ。
あらたにフリーランスとして仕事をしてみたい人にとっては、魅力的な案件があるかもしれない。
興味がある人はチェックしてみるといいだろう。
初心者からプログラマーになりたい人は……
プログラマーは当然、初心者の人が仕事を取れる分野ではない。
やったことがない人は学校で学ぶか独学した後、仕事を実際にやって経験を積んだほうがいいだろう。
お金をかけずにプログラミングを勉強できるところもある。
東京に通えるならGEEK JOBキャンプではJava,PHP, Rubyなどのプログラミング言語を約2か月間無料で学ぶことができる。
そのあとで500社以上の紹介先企業に就職することも可能だ。
東京以外でも展開しているところで、プログラミングを学べるのは、たとえばTECH::CAMPで、オンラインでもこちらはプログラミング全般、AI開発、アプリ開発、Webデザインなどを学べる。
オンラインでも学べるし、教室で直接指導も受けることも可能だ。
教室の場所は東京(新宿・渋谷・池袋)・大阪・名古屋など。
料金は月額で約15000円で、入会金が15万円ほどかかるが、この料金でどのコースも学べるのは、いろいろやってみたい人にはお得だと思う。
今仕事をしていない人はオンラインでも受講できるし、モチベーションが上がらないなら実際に学校で直接指導も受けられるので幅広い使い方ができるだろう。
また他の仕事をしながらも学びたい人はオンラインでマイペースに受講できる。
オンラインで無料の説明会を頻繁に行っているので、気になる人は見てみるといいだろう。
こういったところで経験がないところからプログラミングを初めて、一度社員になってからフリーランスになるというのも、一つの道ではあると思う。
他の手段としては職業訓練校にいって勉強してから、一度どこかの会社で働き、フリーランスになるという道だろうか。
職業訓練は雇用保険によって運営されていて、基本的には無料で受講することができる。
雇用保険に入ってなくても無料で受けられるのでコチラも気になる人は調べてみるといいだろう。
下の記事に詳細が書いてあるので、気になる人はみてください。
なんらかの商品を扱う実店舗の個人店を出して独立
知り合いの中で3人くらいやっているのが、個人店だ。
2人は実店舗を出して、1人はネットの店舗だけを運営している。
実店舗を出しているのは、以下の記事で紹介したことのある人。
もう1人は雑貨やアクセサリーが中心の店。
2人とも、喋りやすい性格で、いろいろな人と繋がっている。
人のツテで、いい物件が見つかったり、人のツテでうまく人を呼び込むイベントを開催できる人たちだ。
多くの人と繋がることができるのは何をやるにも必要なことなのかもしれないが、実際にお店をやるとどうしても多くの人と関係せざるを得ないので、そういう能力がある人の方が多いのは自然なことだと思う。
あまりしゃべりが得意でない人には向いていないかもしれないが、そういう寡黙な店主のお店も実際にあるので、できないということはない。
ネットで店舗を出して独立した友人
一方、ネット店舗をやっている友人は、内向的で、そんなに友好関係も広くはない。
彼は海外からアクセサリーを仕入れてネットで売っているが、もともとは貿易の会社で働いていた。
そこで、商品の仕入れや税関の通し方を実践的に学んだようだ。
税関を通す作業を覚えたい人は、貿易事務の仕事なら募集は多いので、なってみてもいいかもしれない。
海外とのやりとりをする上で英語も必要な能力。
彼は英語もまあまあできる方である。
といっても基本はメールのやりとりなので、ネイティブ並みの外国語力が必要なわけではない。
読み書きがある程度でもなんとかなるかもしれない。
彼の場合は、ネットでほとんどの仕事を済ます。
メールチェックと梱包作業が日課だ。
人と1日話さないで終わる日もけっこうあるとのことなので、内向的な人でモクモク仕事をするのが得意な人には向いているかも。
海外から輸入する場合は、それに加えて英語が得意な方が望ましいだろう。
通訳者としてフリーランスになった社交的な男
通訳・翻訳業にかんしては外国語を扱う能力が問われるのはもちろんだが日本語力もかなり必要だ。
外国語を自然な日本語にあるいは、日本語を自然な英語に訳せなくてはいけない。
通訳の場合は海外生活の経験があるほうが、やはり強いだろう。
日本で習う英語と実際に使われる英語にはかなり乖離があるからだ。
しかし、俺の友人は海外に住んだ経験はないが、通訳の学校に通った後で派遣の通訳として仕事をした後、独立した。
その友人の一番の特徴は、言語自体がかなり好きだし、人と会話すること自体も得意だということだろう。
人当たりがとてもいい。
言語とコミュニケーションが好きでなかったら通訳の仕事をやっていけないだろう。
バイトから仕事を得て翻訳者としてフリーランスに
一方、全く海外に住んだ経験のない人でも、翻訳業では活躍している人が意外と多い。
海外言語を日本語に訳すのは英語などの外国語経験がいくらあろうと、自然な日本語に訳せないといけない。
つまりいくら流暢に読む話すができても、それをうまい日本語に言い換える変換力が求められる。
そこをうまくやれる人は、海外経験がなくてもこの分野でも活躍できるだろう。
俺の知っている人で翻訳をやっている人は、大学卒業後ニートをしてゲームばかりしていたらしいが、翻訳の学校の通信講座を始めた。
そこでしばらく勉強してから、大好きなゲームの翻訳をやりたいと思ったらしく、ゲーム会社でバイトを始めて、そこで数年やった後で仕事をもらいながら独立。
今は数社のゲーム翻訳の仕事を受けている。
仕事を見つけたのは翻訳専門の求人サイトで、そういうところのほうが自分の好きな分野を見つけやすいらしい。
翻訳では専門分野がある人の方が、単価のいい案件が多い。
たとえば、特許関係、医療関係、ビジネス、法務、工業、金融など。
小説や最近では漫画の翻訳などの文化系などの案件もあるようだ。
彼が使っていたサイトは「アメリア」という以下のもの。
実は俺も海外に行った後に、どこでもできる仕事がいいなと思い翻訳を勉強したことがあるが、ジッとしているのが苦手な性格の自分には向いていないと悟り断念した。
翻訳業は、家で自分でコツコツ毎日やれる人が向いている仕事だと思う。
こちらはコミュニケーション能力がどれくらい必要かというと、通訳みたいに会話をしながら訳すわけではないので、依頼主とメールや電話(たまには直で会うこともある)ができるなら、仕事はできるだろう。
語学力に加えて、自分の好きな分野と需要が一致すれば仕事をやりやすいはずだ。
後、比較的に女性が多く活躍している分野でもあるようだ。
フリーランスとして独立するのに必要な経験は?
俺がフリーランス(個人事業主)になるのにやったのは、税務署に開業届と青色申告申請書という簡単な書類を出すだけだった。
あとは、確定申告を青色申告で出すので細かい帳簿付けが必要になったので、本を買って勉強したくらい。
といっても仕事がないとどうにもならない。
今回紹介した人がどうやって仕事を得たかというと、多くに共通しているのは一度はその分野の会社で働いているということだろう。
雇用形態は、正社員、契約社員、アルバイトと様々だが、一度はその分野の会社で働くことで実際の仕事の雰囲気がわかるし仕事ももらいやすい。
学校などで学んでからすぐに独立する人もまれにいるが、仕事の経験がないまま独立しても、仕事の細かいところで経験のなさが露呈して、スムーズにいかないと感じることもあるだろう。
なので正社員になって週5で働かなくてもいいので、フリーランスになるなら一度は働いて仕事の経験を積んでおいたほうが後々いいと思う。
それでも、下に紹介する本の作者のようにいきなりフリーランスで仕事をする人もいるので、目指す人は参考にしてみてもいいかもしれない。
集団が苦手な人は、どうせ仕事を選ぶならフリーランスになれる職種を選ぼう
最初に上げたように、集団が苦手だったり、オフィスの雰囲気が嫌いだったり、自分の個性と会社という組織が合わないと感じている人は、仕事を選ぶときにどうにかフリーランスになれそうな職種を選んだほうがいいと思う。
独立できそうにない職種だと、延々と会社に雇われることを繰り返さなくてはいけないし、自主性は奪われるし、年齢が増すにつれて転職もしにくくなる。
フリーランスになれるような職種は、基本的に経験とともにスキルが上がり、いい仕事もとりやすくなる。
仕事で嫌な人とあたっても、嫌ならその時限りでこちらから切る選択もとれる。
特殊な例を除いては年齢も気にされない。
自分の個性が集団に向いていないと思う人は、フリーランスになれそうな職種を最初から選ぶことで、会社に行かなくてはいけない期間を短くできるため、幸福感を得やすいと思う。
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