ミスター慶応&東大候補の逮捕で考える、高学歴と人間性についての話

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「あの人は頭がいい」

なんていうフレーズを巷でよく聞く。

「頭がいい」というのは、現実的な問題の処理に長けている人のことを言う場合もあるが、普段の生活では、いい大学を出ている、つまりは高学歴のことを指していることのほうが多いのではないだろうか。

そんな高学歴な人たちが犯罪を犯すと、やたらに脚光を浴びる。

この間、ミスター慶応やミスター東大の候補が逮捕されたときも、マスコミがこぞって報道し、SNSでも話題になっていた。

性犯罪逮捕の「ミスター東大&慶応」候補 “チャラ男”偏差値 | AERA dot. (アエラドット)
最難関の東京大学と、日本を代表する私立の慶応大学の「ミスター候補」が相次いで性犯罪の容疑者として逮捕される事件が起きた。高学歴エリートの“チャラ男”たちの度が過ぎた行為は、あまりにも惨めだ。

なぜここまで話題になったかといえば、やはり「高学歴なんだから人間性もしっかりしている」という多くの人の思い込みがあるからだろう。

確かに高学歴なら、「教育」がしっかりされており、悪いことはしないと思うかもしれない。

しかし、本当に高学歴な人たちの人間性も比例して良いといえるのだろうか。

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ミスター慶応&東大候補でも逮捕……高学歴でも人間性が比例して良いわけではない

高学歴というのは、偏差値の高い大学に入れた人たちが持つステイタスである。

偏差値が高いというのは、受験勉強がよくできたということだ。

あの受験勉強によって、人間性や道徳心が養われるだろうか。

大して考えるまでもなく、そうではないことがわかるだろう。

受験勉強でやっているのは、暗記と論理力が一定度あるか、またその一定度を超える努力ができたかどうか、ということだ。

記憶力や論理力が高いからと言って、人の気持ちがわかったり、人間性がいいわけではないのである。

実際に俺も、偏差値としては高くて、名前が有名な大学に在学してはいた。

確かに試験の勉強ができるやつは多い。

記憶力が良かったり、論理を操る力に長けて弁論が上手いとか、やたらにいろんなことを知っているやつとか、そういう人は多かったかもしれない。

だが、人間性や道徳心については別だ。

大学の食堂は、食べた後も片づけないで帰るやつが多かったし(自分がよければ他はどうでもいい)、プライドが高く上に立ちたがり人を見下す人間や、自分が危うい立場になると責任を取らずに逃げるやつも少なくなかった。

ひどい人では、受験の時に自分の周りのやつの集中力を落とすために、わざと鉛筆を落としたり咳をしたりした、なんてやつもいた。

まあそんなやつはどこの世界にもいるっていう話だが、高学歴でもそこは同じなのである。

高学歴だと、比較的金銭的に恵まれた会社に入って働く人が多いから、金銭目的の軽犯罪は少ないかもしれない。

だけれど、熊本の水俣病のときのチッソ株式会社で水銀を垂れ流すことをやってきたのも高学歴の人たちだし、原発を推進して事故を隠蔽してきたのも高学歴の人たちだ。

この間のミスター慶応やミスター東大の候補が逮捕された件でいえば、少し前には医者だって同じような性犯罪を犯していたし、東大生が酒を飲ませて犯罪を犯した事件もあったし、千葉大でもそういう事件はあったし、もっと昔には早大生も関わったスーパーフリーの事件なんていうのもあった。

これ以外にも表に出てきていない事件というのは数知れずあるんだろう。

さらに自分の周りの人を見てみよう。

高学歴でも人間性がどうしようもないやつ、性格が悪いやつなんていくらでもいるだろう。

以上のことから、受験の勉強ができた結果、高学歴というステイタスを得たからと言って、人間性がよいわけではない、と俺は今まで生きてきて思うのである。

結局、受験勉強では、人の内面・精神は本当の意味では成長しないのだ。

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