この間、喫茶店にいたら、隣のテーブルに二人組の男性が座ってきた。
50~60代のおっさん二人。
片方の白毛のおっさんはシンプルな白い文字盤の時計をつけている。
反転したDの文字とWの文字が入っていた。
ダニエルウェリントンだっけ。
20代とかくらいの人がよくつけてるが、50代か60代くらいのおっさんがつけているのを初めてみた。
そのおっさんは、上には柄物のシャツ、下はチノパンを履いている。
もう一人はDolce&Gabbana (ドルチェ&ガッバーナ)のブランド名が大きく書いてあるTシャツをきていて赤茶のジーンズに白のスリッポン。
一見、高そうな皮のバッグ。
髪型は肩まである若干ロン毛。
こっちは白髪のおっさんよりは若そうだが、なんだか昔はヤンキーやってた人みたいな恰好だな。
詐欺か?グレーゾーンビジネスの話をし始めるおっさん
白髪のほうのおっさんは、いくつも本をもっている。
その本のタイトルをチラ見すると、
『未来を変える波動医学』とか
『世界を救う~』
などのタイトルが積み重なっている。
一見、新興宗教みたいだね。
隣から聞こえてくる話がまた刺激的だ。
「ビデオをみているだけでいい」
「波動が伝わるんだよ」
「チャクラが開いてね……」
こういう人、たまにいるよな。
スピリチュアルな立場は俺はいいとおもうんだが、誰かに聞いたうけうりの言葉をそのまま話してる感じがしてうさんくさい。
目つきもあやしい。
このおっさん、悪魔と契約した目をしている。
「商売としてやってみようかな~と思っているんだよ」だってさ。
もう一人の昔はヤンキーだった風の男は、
「困っている人は笑いにもすがりたいよな」とか
「いかに余生を過ごすかとかさ…せめて最後、治らないにしても、元気な余生を送りたいっていう人にっはもってこいだよな」とか答えている。
どうやら、癌などの重病にかかって余命がわずかな人を見つけて、先の怪しいビデオを売りつけようとしているようだ。
ああ、こういうやつらが人をグレーゾーンの仕事をやって人を騙して金を稼ぐ人間なんだな。
本当に辛い思いをしている人は、どこかに助けを求めているけど、そこにつけいってお金を詐欺ろうとするとは……
こういう人たちは、喫茶店で見かけるくらいだからけっこういるんだろうな。
人を騙してお金を稼ぐ人生の行く末は?
こういう人って、稼いだお金を何に使うんだろうか。
偏見かもしれないが、なんか悪どい顔した成金みたいな人って、こんな風にして人を騙している人が多いんだろうなと俺は思っている。
確かにそういうグレーゾーンの仕事は、お金になるんだろうけどね。
でも、そんなことしても、結局いい循環を産まないから意味ないと思うんだけどな。
っていうか結果的にはマイナス効果だよね。
人に嘘をついて、無駄ないらないものを売って、それで稼いだお金で、ブランドものとか、派手な車とか買ってるわけでしょう。
そういう「リッチ感」にすり寄る人も多いからなぁ。
ネズミ講とかやってたり、「いいビジネスあります!」とか言ってる人たちと同じだよな。
怪しい情報商材売ってる人もほとんど同じだ。
あんなの、ちょっとした困ってる人の欲望に付け込んで、儲けようとしているんだから。
人生の時間を使って、派手に消費したいか。
まあそれも人の勝手だろとか言われればそうだけど、地球規模で考えたら大きな損失なんじゃないかな。
必要のないものを買うために、人をだましてるわけだし。
その必要ないものを作る過程で無駄なエネルギーがたくさん消費されてるし。
そして、騙された方がそれに気づいた時、恨みと怒りの感情が発生する。
ヴィトンとかプラダの衣服に身をつつんで、ベンツとかにのってれば、人間的にすごい人間なんだろうかね?
まあ外見はちょっと派手に見えるよね。
インスタにのせたら、いいねがもらえるのかな?
でも、そのお金って何で稼いでるんだろう。
その循環はどんな派生した効果を産んでいるんだろう。
ブラック企業で搾取されて働くのも嫌だけどさ、こういう感じで人を騙してお金をとる商売もしたくない。
どうやって何をして生きるかって、人生においてやっぱり最重要課題だよなと思った出来事だった。
自分が死ぬときに何を思って死ぬのかを想像してみる。
悪魔と心の契約をしてはいけない。
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