クリスマスの裏、彼氏・彼女へのプレゼントで本当に喜ぶのは誰?

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毎日、病院の窓から同じ景色を見ている。

すでに葉が落ちてしまった木々に小鳥が止まっては飛び去っていく。

雲はゆっくりと形を変えながら動いていく。

こういう風に外の風景がゆっくり変化していくのを見るのは小学生以来かもしれない。

「今日はクリスマスですね~」

午前、看護師のおばさんが、体温や血圧を測りにやってきた。

「奥さんとでも出かける予定だったんですか~?」

「いや、結婚してないんで」

「そうなんですか、失礼しました、では彼女と?」

「いや、彼女もいないですね」

看護師のおばさん、「あら~」と申し訳なさそうな苦笑いを浮かべて、「体温は36.5度ですね~」と話題を移していく。

こういうの話はナースステーションの恰好の話題になるのだろう。

この間も、自分のことについて1人の看護師さんに話したら、病室に来た他の看護師さんが次々とその内容を口に出した。

「実家は~県なんですよね~」

「仕事は~されているんですよね~」

看護師さんたちの情報媒介力には驚愕だ。

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日本のクリスマス、起源・由来は? ちょっと怪しくないか

「クリスマスどうするの」はよくされる質問だけれど、この質問の背後には、彼氏・彼女がいないと、かわいそうとか、マイナスな感じがつきまとう。

パートナーがいないと寂しくてどうしようもない人たちがいるのはわかるが、全員がそうだというわけではない。

彼氏・彼女とずっと一緒にいれば嫌になる人もいるし、そういうのがもう面倒くさくなって、いちいち「付き合う」っていう関係に発展させない人もいる。

これは優劣ではなく人の好みの問題なんだから、クリスマスに彼氏・彼女と過ごさないことを「劣っている」かのように人間を判断するのはどうかなと思う。

1人でいることが「ぼっち」とかマイナスな言葉で修飾され、それに該当する人が肩身の狭い思いをさせていたとしたら、おかしい。

彼氏・彼女との時間を楽しみたい人がいるのはいいけれど、そう思わない人たちも多くいるはずだ。

「クリスマス」というイベント自体、よく考えたら怪しくないか。

俺はヨーロッパのある国に住んでいたときがあったんだけれど、クリスマスは家族と過ごす人が多かった。

日本のお正月みたいに、多くの人はクリスマスには実家に帰って行った。

クリスマスの日は、ほとんどのお店も閉まっていて、首都の繁華街も閑散としていた。

本場のクリスマスと日本のクリスマスはだいぶ違う。

前から不思議だったが、このときから日本のクリスマスを怪しいと思うようになった。

日本にいつから定着したんだろう。

起源をたどれば、イベントとして定着したのは、ものすごく人工的な意図があったりして。

クリスマス、彼氏・彼女にプレゼントを買わせて本当に喜ぶのは?

彼女と出かけてロマンチックなイルミネーションをみたり、高いアクセサリープレゼントしたりして過ごすのって、クリスマスを輸入した国くらいなんじゃないのか。

クリスマスが、アクセサリー屋とか外食屋とかホテルが儲かるから、うまく輸入して1つのイベントになったんだろうという推論に辿り着く。

そうやって「消費戦略」をうまくいかせるために、彼氏・彼女らパートナーと一緒にいないと劣っているかのような雰囲気をメディア総出で作り出して、クリスマス前にどうにかパートナーをつくろうと躍起にさせてるというのはありえる。

バレンタインデーと一緒だ。

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最近だと、こういう類のイベントとして定着しそうなのはハロウィンか。

何かしら言いがかりをつけて、イベントにまつわる商品を考案してお金を使わせる。

(プレゼントは需要と供給が一致していないことも少なくないようで、クリスマス後のヤフオクやには、多くのプレゼントが出品されているのを見ると消費と無駄を考えてしまう)

→メルカリで出品されているものを見るにはのQRコードから

クリスマスにケンタッキーのチキンが売れるのも、ヨーロッパでは見られない現象だった。

日本はとにかく消費させる戦略というか洗脳みたいなのがすごい。

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1年にいくつもイベントがあって、金がかかってしょうがねえ。

金がないと楽しめないように仕掛けられたイベントばかりで、やってられねぇ。

都市に居住することなく、人里離れたところに家があれば、クリスマスみたいな消費イベントと関わらずにすむのだろうか。

今回のように病院でクリスマスを過ごすのは、今までの人生で初めてだった。

病室にいるので、テレビもなくクリスマスの風景は目に入らない、街頭のクリスマスソングも俺の耳には聞こえることはない。

いつもの1日と同じように過ぎていった。(看護師さんの話題以外は)

これでいいと思った。

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