会社員として就職しない選択をした絵描きの生活満足度

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この間、友人と会って食事をしてきた。

昔から画家になりたいと思っていた友人。

だが絵を描きたいと思っていて頑張っていても簡単に売れるものではない。

だから生活するのは簡単ではない。

彼と話をしていると生き方の話になることが多い。

その中で時間とお金のバランスについての話は、よく話題に上る。

2人とも自分の時間を保つか試行錯誤しているからか、いつの間にかこういう話題になっていたりする。

今回は、そんな彼の生活について書いてみたい。

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絵を描きたい友人の仕事と生計の立て方

彼も俺と同じで、一週間のうちに数日しか働かないという生活をしている。

フリーランスでイラストの仕事を受けたりもするし、それだけでは足りないときは日雇いでも働く。

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もちろん、週に5日働くサラリーマンよりは稼ぐことはできないが、それでも暮らしていくことは可能だ。

その分、普通に働く人より、無駄に外食をしないし、衣服も必要がないなら買わない。

服などは買うとしても、古着屋などに行って中古品を格安で買ってすます。

だからといってみすぼらしくも見えない。

状態がいい古着を選んでいるし、なにより絵を描いているだけあって、色合わせのセンスはいい。

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本もほとんどの場合は中古品で買って済ませるし、そのほかに必要なものを買うときでも基本は中古品を格安で購入することでかなり節約している。

彼の収入は俺とだいたい同じくらいで、低所得者とカテゴライズされるが、よく調べて節税をしている。

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彼が俺と違うのは持ち家があることだ。

都市圏ではなく、地方の1都市の片隅に弟と一緒に住んでいる。

不幸にも彼の両親はまだ若いのに数年前に事故でなくなってしまったので、家に住んでいるのは2人だけ。

1年に1度、10万ちょっと程度の固定資産税がかかるが、家を借りて家賃を払うよりはずっと安い。

食事は自炊が基本で、食材は意外なことに、同じ県でとれる無農薬野菜を中心に購入している。

値段は少し高いけれど、スーパーで売っている野菜よりもずっとはっきりしていて美味しいらしい。

派手な出費をすることのない質素な生活だけれど、衣食住は困らないし、週5働いている人に比べれば時間的ゆとりがあるため、俺から見ればそんなに窮屈な生活ではなさそうだ。

(自分の時間が欲しい人は下の記事も役に立つかも↓)

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絵を描きたい友人が会社員を選択しない理由

この友人は、偏差値だけで言うならけっこういい大学を出ているし、留学も経験している。

だけれど、卒業してからは俺と同じように就職しなかった。

彼は美大出身というわけではないのだけれど絵を描いていて、週2回の別の仕事で稼ぐ傍ら作品作りを続けている。

無職になったときは実家に帰ってしばらくニートをしたりすることもあったという。

なぜ、彼が「会社に入って正社員として働く」という選択をしなかったかといえば、その選択をすると、お金はもらえるけれど基本的に週5日も会社に行って仕事をしないといけなくなるからだ。

そうすると絵を描く時間はかなり少なくなる。

長い間絵を描いてきた彼にとっては、それはすでにアイデンティティの一部になっている。

作品を作っていないと自分が自分でない感じがして虚しくなるらしい。

金銭的に貧困すぎても生活するのが辛いが、彼の場合は時間的な貧困状態になると精神が枯渇してしまうようだ。

絵を描く時間がなくなるくらい時間が足りない状態だと、生活に関する他のことでも焦るようになってしまい、心の余裕がなくなってしまうという。

彼も以前は東京に住んでいて、仕事に追われ時間がない生活を経験済みで、もうあの生活には戻りたくないと言っていた。

現在の彼は、収入だけから見れば低所得者に分類されるだろうし、普通の人からみたら幸せそうには一見みえないかもしれない。

それでも何とかやっていけていて、絵を描きたいという欲求もある程度満たされているし、おまけに彼女までいるのだから、彼を見ているとやはり幸せはお金だけでは計れないなぁと思う。

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お金だけがあっても生活満足度が高いとは限らない

ちょっと前の日本では、自分の時間をある程度保ちつつ生きるには、バイトするくらいしかなかった。

ある程度のお金をもらうために会社で社員として働いたら週5日働かなくてはいけなくなる。

だがお金を稼ぐことにフォーカスが行き過ぎると結局時間がなくなってしまう。

生活が豊かになると思って、お金だけを追いかけていると、いつのまにかお金を追うことにフォーカスが行き過ぎて、生活が犠牲になる。

たとえば、週5日、社員として働いている俺の友人の中では、自炊をしている人は少ない。

自炊をする代わりに、外食で済ませている人がほとんどなのだが、食べているものといえば、コンビニやファーストフードばかりだったりする。

コンビニやファーストフードで使われている食材が良いものではないし身体に良くない添加物が多いのは言うまでもないことだ。

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しかも、そういう食材のこと以上に、ファーストフードだとしても金銭的に外食はけっこう高い。

コンビニで弁当を買えば500円くらいはするし、飲み物を付けたら600円~700円くらいになる。

マクドナルドのセットメニューでさえ、安くて500円、平均的な金額のメニューは700円くらいだ。

牛丼屋のセットメニューでも500~600円くらいはいくだろう。

食費は簡単に月3万円を超えるし、それ以外に友人と外で飲み食いしていたら5万円くらい簡単に超えてしまうのではないか。

自炊して節約すれば、1万5千円程度~2万円程度にすることができる。

だけれど、週5日間夜遅くまで働いていたら時間がないし、作るのも面倒になって外食中心の生活にならざるをえない。

週5日働いている友人・知人の中では、自炊をしているのは少数派だ。

シャツを洗濯してもアイロンをかけるのが面倒だからと言ってクリーニングに出す人もいる。

ちょっとした外出でもタクシーを使う人もいる。

もっと大きな出費で言えば、家だって工務店に頼んだり、建売を買ったりするのが一般的には普通だ。

しかし、前の記事で書いたように、俺の知っている人には立派なログハウスを100万と少し程度の材料費で自作した人もいる。

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自分で住む家に3000万とかそれ以上ださずに自作することで、人生にかかるコストを一気に下げることができる。

あれだけ立派なログハウスでも1年もかからずにできたらしい。

3000万かかる家を買った人は何年もかけてそのローンを返すわけだが、この人は100万しかかけていないし、約2900万を1年で稼いだのと同じようなものだ。

さらに家を作るのと改修する技術もつく。

お金を稼ぐために、会社で働くことに時間を集中させると、他のことに使う時間がなくなってしまう。

そうなると、生活に関する様々なことを、誰かに頼んでしまうことが当たり前になり、その分結局お金がかかることになる。

こういう生活が行き過ぎて、ほとんどのことをお金を払ってやってもらっている人もいるし、時間とお金のバランスに対する不満もよく聞くけれど、週5日働くということを大多数が共有している世の中では、それを変えようとする大きな力にはならないらしい。

時間がないのなら働き方を変えるしかない

家賃の低いところに引っ越し、節約して1ヶ月の生活費を下げれば、週に2~3回働くだけでもなんとか暮らすことはできて、ある程度の時間の余裕も確保できる。

だけれど、たくさんのモノは買えないから、その分、生活を工夫する必要が出てくる。

一方、会社で働いて、週5日またはそれ以上働く生活を受け入れれば、ある程度お金は入ってくるから欲しいものを買える自由は増える。

しかし、お金があっても時間がなければ、結局、生活のほとんどを外注することになり出費の多い生活になるし、生活が雑になってしまうことが多い。

現在は、週5日働くのがなぜか基本とされている。

だが、これだけ「ブラック企業」とか「社蓄」なんて言葉が注目を浴びたりしているということは、働きすぎだと心のどこかで思っている人はかなり多いのかもしれない。

ネット空間には「疲れた」「働きたくない」なんて言葉が溢れているし、過労ゆえ精神的な病になったり過労死してしまう人が問題にされる社会の雰囲気の中で、ネットでもお金を稼ぐことができるようになってきたし、週休3日を採用する会社も出てきている。

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これから労働環境はどういうふうに変化していくのだろうか。

昔は週休1日だったのが、週休2日が一般的になり、週休3日という話も出てきてるんだから、休みは増えていく傾向にあるのか。

週休4日になったら会社で働くのもアリかもしれないな。

そんなときがくる頃には俺たちはこの世からいないだろうということで、この話は終わったのだった。

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