東京で「消費&仕事」ばかりの生活に疲れた。もう働きたくない

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もう何年も前の話。

あの頃は、東京にいた。

東京には大学入学をきっかけに出てきた。

卒業してからもしばらく住んでいた。

地方の田舎から出てきて、はじめは「渋谷」「新宿」にすぐ行ける距離にあることにうれしさを感じてよく行った。

しかし、そんなのはすぐに当たり前のこととなって、あまり行かなくなる。

東京に憧れはあったが、日常になるにつれ、ただ学校へ行ったり働いて生活するための街となった。

その街で何年も過ごした生活。

時間もお金もなかった。

今日はその時の話。

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東京で仕事をする生活を数年、「働きたくない」と思ってしまった

毎日、朝、起きたくもないのに早く起きようとするんだけど、まだ眠いから布団でグダグダして、急いで朝食をとって、急いで駅に行って、いつも混んでいて人でいっぱいの電車に無理やり飛び乗る。

あの狭い空間にぎゅうぎゅうに人が詰め込まれた状態で40~50分も移動するだけで疲れてしまっていた。

電車から降りて、視覚の大部分をビルとコンクリートに奪われながら、そのビルのうちの1つに入る。

エレベーターで上に上がり、到着した部屋には、白い壁に囲まれていて、広い空間に机がずらっと並んでいる。

日が沈むまでパソコンの前に座って、そこで俺の人生には何の意味もないような、やっていて楽しくもない無味乾燥な作業を延々とこなした。

始業時間から、昼休みの休憩時間が待ち遠しかった。

その時間には雨が降っていても、ビルの外に出たものだ。

飼育小屋みたいなオフィスから、1歩でも外に出たかったから。

同じ場所にずっと座っているのは、俺の性格にあっていないのだが我慢して、仕事って言うものはそういうものだと、自分に言い聞かせて無理してやっていた。

昼休みの後はまたあのオフィスでパソコンの前に座って、日が沈むまで、誰の役にたっているのかもわからないようなつまらない作業に戻る。

自分が出て意味があるのかよくわからない会議にも数え切れないほど参加させられた。

タバコを吸っている人は、たまに席を立って外にでていく理由になっていいなぁ~と思っていた。

ちょっと平等じゃないなぁと思って、たまには勝手にビルの外にでて散歩しに行ったりもした。

一刻も早く解放されたかった。

日が沈んでしばらくして、帰宅の時間。

残業して給料を増やそうとするヤツもいたが、俺は一刻も早くこの部屋を出たいので、仕事が終わらないとき以外ほとんど残業はしなかった。

最寄の駅へ直行し、また人でいっぱいの電車に飛び乗って、アパートの最寄駅へ。

スーパーによって、自炊のための材料を買い込み、自分のアパートに帰る。

普通に8時間くらいの労働でも、家に帰ったらグッタリだ。

休憩時間や行き帰りの満員電車に乗車しなくてはいけない通勤時間も入れたら11時間くらいは外に出ているのだから、疲れるのも当然だ。

少しボーっとした後、自炊をして、風呂や歯磨きを終える。

ボーっとするか、少しの読書をしたら、もう寝る時間だ。

週5日、そんな毎日を繰り返す。

土日だけは、あの無機質なオフィスに行って、つまらない仕事をしなくてもいい日。

強制されている感じからも解放される。

でも休日の1日は、遅めに起きて洗濯や掃除をしていたら、あっという間に夕方。

それから、用事があるときは外にでるが、夕飯を作るとかしていたら、もう1日のほとんどは終わっている。

彼女がいたときは一緒に出かけるときもあったけれど、一方で自分の時間が欲しいなぁ~と思っていた。

1週間で自分の時間をほとんどもてないと、たいていの時間は自分以外のことにコントロールされているみたいな感じになる。

休日の残りの1日は、少しは自由にできる。

趣味に時間を使うこともあったし、用事があれば外にでることもあったし、疲れていれば身体を休めるときもあった。

自由を感じれるのはその1日くらい。

―――何十年もこんな生活をするのはマジやってられねぇ

心の中では毎日のようにそんな言葉が湧いてきた。

仕事が忙しいほうが暇よりいい? 「自分の時間」よりも「お金」が欲しい人が多いのか
病気のせいで仕事ができない。 毎日、完全休業状態。 おかげで収入0、キツい。 そろそろ仕事しても良いというサインを医者がくれないと困るのだけれど。 今月中にはどうにかなるか。 思わぬところで週休7日状態に入ってしまったので、相対的に考えると...

東京での消費ばかりの生活にも飽きたのかもしれない

今考えれば耐え難い生活をしていたが、あのときは、「東京でしか自分のやりたい仕事はない」とか「東京でないとおもしろいイベントもない」とかいう思い込みに縛られていたんだろう。

オシャレで、最先端のものがあって、おもしろいことがたくさんある、という東京の生活を楽しめたのは、大学生になって東京に出てきたときの初めの1~2年。

それからは渋谷、新宿などの中心部へは、相当な用事がないと行かなくなった。

渋谷なんか1年に1回くらいしか行かなかったかもしれない。

そのあとは惰性で住んでいただけだったように現在からは思える。

昔に海外を1人旅をしていた頃、「今後やりたくない」と思っていた生活をいつのまにかやってしまっていた。

(その頃の話は下の記事に)

日本の働き方はおかしい? 俺がドロップアウトした理由
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時間に追われる毎日で、生きる時間が奪われている感覚に陥り、人生がつまらなくなっていた。

このまま、そんな生活にハマったら俺の人生は……と思って、仕事を辞めた。

それから以下の記事に書いたように海外に住むことになる。

海外貧乏生活で身についた究極の節約術。不景気で最初は仕事も見つからない状態だった……
以前、海外に住んでいたことがある。 一人貧乏旅行は、平均よりは多くしてきたと思うが、旅行ではどうしてもその国の表面を見る程度の観察しかできなかった。 その経験から、1つの国の状態をじっくり見るには腰をすえて住んでみないとわからないだろうと思...

実際に東京から引っ越し違う都市に住んで思ったこと

他の国の都市に実際に住んだことで、東京をより相対的に見れるようになった。

特に、そこまで価値のある場所だとも思わなくなった。

なので日本に帰ってきてから、家賃が高い東京を生活する場所としての選択肢から外した。

家賃も下げて、生活のための仕事に費やす時間を減らして、気持ちとして余裕は出てきたと思う。

東京都内は家賃が高いし、貧乏人には住みにくい? 地方移住で物価も安く生活が楽になるかも
家を借りている人にとって、毎月かかる固定費のうち、家賃は大きな割合を占めているのではないだろうか。 節約生活をしている人は、家賃をいかに下げるか試行錯誤してきたに違いない。 家賃が下がれば、働きたくない人は働く時間を減らせるし、低所得者の人...

ギリギリでちょっと赤字になることもあるが、現在は週休5日の生活をおくることができている。

それでも電車に乗ることも、オフィスに週5日行くこともなくなったので、だいぶ精神的には楽になった。

仕事を1つ辞めて週休3日~4日を「ほぼ週休5日」にすることにした
今、1つ生活の軸にしている仕事があるのだけれど、それ以外に週1か2日くらいで仕事をしていた。 その仕事は、労働量は少なく楽だしお金も悪くない。 だけれど、仕切っている人があまり仕事をできない人で、それはまだいいにしても、自分のミスを人になす...

さらに家賃を下げられれば、もっと生活は楽になるだろう。

今までやってきたことは、社会に合わせるんじゃなくて、自分の側ができるだけ無理しないで居れる場所を探したという感じかもしれない。

東京でも家賃が安くて低コストでも住めるかもしれない

東京でも下の本の著者のように郊外に住めば、比較的余裕のある生活を送れるかもしれない。

この人は東京中心から西に行ったほうに住んでいたらしく、家賃を下げて週休5日を達成していた人だ。

できるだけ働かないで、自分の自由な時間を過ごしているので参考にはなる。

だいたい、東京は家賃が高すぎる。

俺は給料も低かったので、家賃だけでかなりの収入がとられてしまっていた。

なんで生きるのに必須な住居に住むだけで、これだけのお金がとられなくてはいけないのだろう。

そんな疑問はふつふつとわいてきていた。

一方で、そういう疑問に自分の身体をもって、解決しようとする人もいる。

たとえば、下の本の著者のように都市部から離れて小屋をたてて暮らせば、住居にかかるお金を大幅な節約にすることが可能になるようだ。

小屋を建てたのは東京ではないみたいだが、元は東京に住んでいた人だ。

こうやって試行錯誤して生きている人は、Twitterやブログをやっている人にはけっこういて参考になる。

東京は俺には大きすぎる都市だった

俺は、東京から離れてもう3年くらいになる。

この間に、もう時間に追われる生活はしたくなかったので、完全に自営業に移行した。

働く日数も支出も減って、生活は東京にいるときより楽になった。

これから安い土地を探して自分の家を自分で作るのもいいかもしれない。

とにかくあの東京での生活を通して、外に振り回される人生に疲れてしまって、自分のペースで生きたくなってしまった。

東京は俺にはサイズ的に大きすぎたし、人もたくさんいすぎて合っていなかったんだろう。

たまに行って、友達に合うくらいでちょうどいい場所だ。

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もちろん東京が合う人もいるわけで、そういう人はそういう人でいい。

そういう人たちのために街が形成されている。

俺には合わなかっただけだ。

どんな人にも自分に合った環境というものがある。

人間には自意識があって、環境をコントロールしているかのような錯覚に陥いるが、その環境によって知らぬ間に意識も身体も影響を受ける。

植物が環境によって育つように、人間も環境によって育ち方が変わる。

そうやって育っていった結果が人生という作品となるのだろう。

しかし合わないところに住んでできた作品は、いやいや作ったものだから、納得いくものになる可能性は当然低い。

歳を重ねて自分のことがだんだんわかってくるにつれ、俺はもうこれ以上そんなもののために自分の人生の時間を使いたくないと思うようになった。

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